犬の病院代として年間で必要な金額

日本獣医師会のデータによると、犬の月間治療費の平均は8,279円だとされています。
ただし、犬の体質や飼い主さんの考えにより、犬にかかる病院代は大きく異なります。
病院ではケガや病気の治療だけでなく、疾病予防のための処置や健康診断などもおこなわれるためです。
大手ペット保険会社による調査では、年間の治療費平均として以下の情報が出されています。
- 0歳…24,915円
- 7歳…49,188円
- 14歳…157,222円
- 超小型犬…89,220円
- 小型犬…98,604円
- 中型犬…98,196円
- 大型犬…111,372円
体格による治療費の差はそれほど大きくありませんが、年齢による差は大きく、子犬期と老齢期では5倍にも跳ね上がります。
病気予防のための費用目安
動物病院には、実際に病気や怪我をしたときだけでなく、病気を予防するためにも通う必要があります。
具体的には、年に一度の狂犬病予防ワクチンや混合ワクチンの接種、ノミやダニ、フィラリアの寄生を防ぐ薬の投与などがあり、犬種や年齢にかかわらず必要とされています。
それらにかかる費用の目安は以下の通りです。
- 狂犬病の予防注射:3,000円前後
- 混合ワクチンの接種:5,000円~10,000円程度
- フィラリア症予防薬(月1回):600円~2,000円程度
- ノミマダニ駆除薬(月1回):1,000円~3,000円程度
混合ワクチンは、予防できる病気の種類(2種~10種)によって費用も変わるため、犬の体質や生活環境に合わせて選ぶといいでしょう。
また、寄生虫による病気を防ぐための薬にも様々な種類があるので、獣医師としっかり相談したうえで使用するものを決めるようにしてください。
健康診断の費用目安
病気の予防や早期発見、早期治療は、犬の健康を保つために欠かせません。そのためには、ワクチン接種などだけでなく、定期的な健康診断も必要だと考えられます。
健康診断は、獣医師による触診など簡易的な身体検査から、血液検査、レントゲン・エコー検査など様々なものがあります。
健康診断に用いられることが多い血液検査は、調べる項目により費用が変わりますが、一般的に5,000円程度かかるとされています。より詳しく調べるための生化学検査の場合は、10,000円程度かかります。
これらは、体調に異変を感じたときにおこなう場合もありますが、年1回など定期的におこなうことで病気を早い段階で見つけることができます。
怪我や病気の治療費目安
犬の病院代として、高額になりやすいのが突発的に起こる怪我や病気の治療費です。
人間のような保険診療はなく基本的に自費での治療となるため、手術や入院などが必要になる場合、高額な医療費がかかります。
ペット保険の請求理由として最も多いとされるのが、「嘔吐・下痢・血便(原因未定)」とされています。その年間治療費は平均値が19,104円、中央値が9,350円です。
また、手術を伴う治療の場合、「歯周病・歯肉炎」では平均値が72,701円、「外傷(挫傷・擦過傷・打撲)」では平均値が217,494円とされています。
犬の医療費の負担を軽くする方法

犬の病院代や医療費は、それぞれの犬の体質や健康状態に大きく左右されます。
定期的な健康診断やワクチン接種は費用の目安がわかるので、事前に用意しておくこともできますが、突発的な怪我や病気の場合はそうもいきません。
特に外傷による手術や重篤な内臓疾患の治療などは高額になりやすいので、治療費をきちんと支払えるか不安を感じる飼い主さんもいると思います。
そのような場合には、ペット保険を利用するのがおすすめです。
保険料を支払う必要はありますが、高額な治療費の負担が軽くなるため、怪我や病気に備えて万全の態勢で治療を受けさせたいという人は加入を検討しましょう。
最近ではペット保険の種類も増えていて、保険の適用範囲や自己負担の割合も様々なので、無理なく入り続けられるタイプが見つかるはずです。
また、犬の病院代を節約のために必要なワクチン接種や健康診断をおこなわないのはNGです。大切な愛犬の健康を損なう恐れがあるだけでなく、病気の発見が遅れて治療費が高額になってしまう場合もあります。
まとめ

犬を飼うときや飼い始めてから、「病院代ってどれくらいかかるんだろう?」と心配になる人は少なくないと思います。
病気予防・健康維持のためにかかる費用は、動物病院に確認すればわかるものなので、推定費用を算出しておくことをおすすめします。
また、怪我や病気の治療費については、年齢を重ねるほど高額になる傾向があるので、若く健康なうちから積み立てておいたり、ペット保険に加入したりして備えておきましょう。