主なヘアレスキャット6種

スフィンクス
カナダ原産の代表的なヘアレスキャット。大きな耳とレモン型でやや吊り上がった大きな目がチャームポイントです。筋肉質の体格でありながら、体を寒さから守るために皮下脂肪が多くついていて、下腹部がふっくらしているのが可愛らしい特徴です。
バンビーノ
スフィンクスとマンチカンの交配種。イタリア語で「赤ちゃん」を意味するバンビーノは、短足で小柄な体格です。しかし高い運動能力を持ち、素早く動き回り、遊ぶことが大好きな傾向があります。
エルフキャット
スフィンクスとアメリカンカールの交配種。「妖精」を意味するエルフという名のように、外に反り返った大きな耳が特徴的です。筋肉質で高い運動能力を持ち、活発な性格である子が多いです。
ミンスキン
スフィンクスとマンチカンの交配種。バンビーノと同じ交配で生まれたミンスキンですが、デボンレックスやバーミーズとも交配されており、被毛のタイプが三種類あるのが特徴です。明るくて社交的な子が多い傾向があるとされています。
ドウェルフ
スフィンクス、マンチカン、アメリカンカールの交配種。短足で、耳は外に反り返っており、毛の生え方には個体差があります。体格は小柄で、比較的新しい品種です。
ドンスコイ
ロシア生まれのヘアレスキャット。スフィンクス種の無毛が劣性遺伝なのに対し、ドンスコイの無毛は優性遺伝です。毛の生え方には種類があり、ある程度毛が残るタイプもいます。体格は小柄です。
ヘアレスキャットの魅力

ヘアレスキャットは独特なルックスからに加えて、性格や生活面でも多くの魅力があります。
抜け毛が少ない
掃除の手間が減り、衣服や家具に毛がつきにくいです。
猫アレルギーでも一緒に過ごしやすい
猫アレルギーの原因は主に毛に付着したフケや唾液中のタンパク質とされています。毛が少ないヘアレスキャットは脱毛がほとんどない分、空気中に舞うアレルゲンが少なく、アレルギー症状が軽減されることがあります。
明るい性格・人が好き
遊びが好きで、好奇心旺盛な性格をしています。他のペットとも仲良く過ごせることが多いです。
また、甘えん坊な性格で、常に飼い主のそばにいたがります。飼い主に忠実で、後をついて歩いたり、膝に乗ったりする姿が愛らしいです。
ヘアレスキャットの飼育のポイント

毛が生えないことにより、飼育には工夫が必要なこともあります。
環境管理
ヘアレスキャットは暑さ寒さの両方に弱いため、一年を通して室温は22〜24度、湿度は50〜60%を目安に保つことが大切です。冷暖房や加湿器を活用しましょう。家具や生活環境にも注意が必要で、角のある家具や鋭利なものは皮膚を傷つける原因になります。安全で快適な環境を整えることが基本です。
運動とスキンシップ
筋肉質で活発な性格を持つため、キャットタワーやおもちゃを用意し、毎日十分に遊ばせることが必要です。運動不足はストレスや肥満につながります。さらに、人懐っこいヘアレスキャットは飼い主との日常のスキンシップを通じて安心感を得て、信頼関係を深めていきます。
耳と皮膚のケア
大きな耳には耳垢が溜まりやすく、放置すると耳のトラブルの原因になります。週に1〜2回は柔らかい布や専用シートで拭き取りましょう。毛のある猫に比べて皮膚には皮脂腺が発達しているため、皮脂が溜まりやすいのが特徴です。普段はシャンプータオルでこまめに拭き、数週間に1度はぬるま湯で入浴させることが望ましいです。特に皮膚のしわの間は汚れが溜まりやすいので、丁寧にケアしましょう。
栄養管理
代謝が高くカロリー消費が早いため、脂質とタンパク質が豊富なフードを選び、エネルギーをしっかり補給することが必要です。
まとめ

ヘアレスキャットは、その見た目の魅力だけでなく、人懐っこく甘えん坊な性格で飼い主との絆を深めやすい猫です。
種類ごとに個性があり、抜け毛が少ないなどのメリットがある一方、皮膚のケアや温度管理、栄養管理など飼育には工夫が必要です。しっかりと環境を整え、毎日の健康管理を欠かさず行うことで、ヘアレスキャットとの安心で楽しい生活を送りましょう。