愛猫が飼い主一家の命を救う!
ニュース
2018年5月16日、オハイオ州で驚きのニュースが流れました。
なんと1匹の猫が、飼い主一家の命を救ったというのです。
犬が飼い主の命を救うという話は、聞いた事がある人も多いと思いますが、猫が人の命を助けたというのは、あまり聞いたことがありませんよね?
でも、今回は現実の話です。猫が一家全員を救ったのです。
ヒーロー
オハイオ州に住む猫の”ブー”は、一酸化炭素が漏れていることを家族に報せたことで、ヒーローとなりました。
ブーの飼い主のデービッドさんは「家族全員が助かって本当にラッキーでした!」と語っています。
早朝、愛猫のブーがものすごく大きな異様な声で鳴き続けた事で家族全員を起こしました。
起きだした家族はめまいを感じ、何か家の中で異常が起きていることにすぐに気がつきました。
命の恩人
「私はブーの異様な鳴き声で目が覚めました。妻も同時に起きてきました。
そして娘のアリアナも、目が覚めて部屋から出てきたのです。
最後に息子も起きてきました。
その時、ブーがみんなの目の前で倒れたのです。」とデービッドさん。
それと同時にめまいを感じたデービッドさんは、家族全員に「今すぐ外に出ろ!」と叫んだのです。
「ガスが漏れているなんてその時はわかりませんでした。とにかく家族全員が気絶しそうになったのです。」
一酸化炭素
通報を受け、駆け付けた消防隊員が家の中を調べたところ、なんと一酸化炭素が充満していたことが判明しました。
驚くことに、家から検出された一酸化炭素は、致命的なレベルにまで達していました。
原因
消防隊員曰く、一酸化炭素はこの家のボイラーが故障したため、そこから漏れていたとのことでした。
愛猫ブー
ブーは、デービッドさん一家と一緒に暮らしていた7歳の愛猫でした。
「ブーは普段はめったに鳴かない猫でした。そのブーが突然大きな声で鳴き続けたのですから、家族全員が何事かと驚いて起きてきたのです。」とブーを一番かわいがっていた娘のアリアナさんは、騒ぎをきいて駆け付けたテレビ局の取材陣に語りました。
異常を感じた家族は、全員、すぐに家の外に避難しました。
もちろん、家の中で倒れていたブーも、アリアナさんの母親が抱いて外に運び出しました。
そして家族は、緊急通報しました。
幸い、ブーはその後、回復したそうです。
ニュース
実際にオハイオ州で放送されたニュース映像があります。
一酸化炭素中毒
一酸化炭素は、無味無臭で、気が付かないうちに命を奪うため、米国では”サイレント・キラー”と呼ばれています。
米国では、毎年、暖房システムのボイラーの故障によって発生する一酸化炭素中毒で死者が複数出ています。
そのため、一酸化炭素を感知する探知機が付けられている家が多いのですが、普段はまったく存在感がないため、電池交換を忘れていたりして、いざという時、危険を報せることができなかった例も少なくないのが現状です。
今回のニュースは、一酸化炭素の探知機がいかに重要な役割をしているか、1年に1回は点検して電池を変えることを、多くの人々に再認識させることにもなりました。
メディア
猫が飼い主家族の全員の命を救ったというニュースは、様々なメディアが取り上げました。
オハイオ州のローカルニュース:
http://www.ktvu.com/news/now-trending/ohio-cat-saves-family-from-carbon-monoxide-poisoning
カンサス州のニュース:
http://www.kansas.com/news/nation-world/national/article211353039.html
Life with cats:
http://www.lifewithcats.tv/2018/05/21/mr-boo-saves-family-from-monoxide-poisoning/
過去にも、猫が一酸化炭素を家族に報せたケースがある
2017年5月にも、ウィスコンシン州で、愛猫が一酸化炭素が家に充満している事を飼い主夫婦に報せて、危機を救ったというニュースがありました。
https://abcnews.go.com/Lifestyle/hero-cat-named-grace-saved-couple-carbon-monoxide/story?id=46169752
最後に
もし、この家族が愛猫のブーと一緒に暮らしていなければ、異常に気付くこともなく全員二度と目が覚めることはなかったかもしれせん。
なんといっても、ブーのお手柄ですね!
そして家族を救ってくれたブーの命も、助かって本当に良かったです!