普通の猫より指が多い『多指症の猫』5つの豆知識 幸運を呼ぶと言われる理由は?

普通の猫より指が多い『多指症の猫』5つの豆知識 幸運を呼ぶと言われる理由は?

「猫の指って何本?」と聞かれて即答できますか?実は、通常よりも多くの指を持つ“多指症の猫”がいるんです。このちょっと不思議で個性的な猫たちは、見た目の愛らしさだけでなく「幸運を呼ぶ猫」としても知られています。今回は、そんな多指症の猫に関する豆知識と、なぜラッキーキャットと呼ばれるのかをご紹介します!

多指症とは指の本数が多いこと

多指症の猫1

猫の足先をよく見たことがありますか?実は、なかには通常よりも多くの指を持って生まれる猫がいます。この特徴は「多指症(たししょう)」と呼ばれ、個性的な見た目とともに、世界中で注目されている存在です。

まずはこの“多指症”がどのようなものなのか、その基本から見ていきましょう。

猫の標準的な指の数と比較すると?

一般的に猫の指は、前足に5本、後ろ足に4本の計18本が標準です。ところが「多指症」の猫は、それより多くの指を持って生まれます。

1足あたり4〜7本の指があることもあり、前足に“親指”のような形状の指が現れることも。ギネス記録では、合計28本の指を持つ猫が記録されています。

原因は先天的な遺伝子変異

多指症は遺伝子の突然変異によって起こる、先天的な身体の特徴です。病気ではなく、特別な治療が必要なわけでもありません。

常染色体優性遺伝と呼ばれる仕組みによって、親のどちらかが多指症の遺伝子を持っていれば、約50%の確率で子どもにも現れるとされています。

猫の「多指症」に関する5つの豆知識

猫の爪切り

多指症の猫には、見た目のかわいらしさだけでなく、意外な歴史やエピソードが詰まっています。

普通の猫とはちょっと違う“指の多さ”が、どのように人々に愛され、特別視されてきたのか――その魅力を5つの豆知識に分けてご紹介します。

1.見た目のインパクトと不思議なかわいさ

多指症の猫は、まるで人間の手のような前足を持つことがあり、その姿がとってもユニーク。指が多いことで手足が大きく見えるため、「初めて見たときにびっくりした!」という飼い主さんの声も多く聞かれます。

その個性的なシルエットは、思わず写真を撮りたくなるほどのかわいらしさです。

2.健康への影響はほとんどなし、でもケアは大事

多指症自体は病気ではないので、多くの猫が通常通り元気に暮らしています。ただし、余分な指にも爪が生えているため、巻き爪やケガの原因になることも。

歩き方がおかしいと感じたら、早めに獣医さんに相談しましょう。定期的な爪切りや足先のチェックは欠かせません。

3.ヘミングウェイと多指症の猫たち

アメリカの文豪、アーネスト・ヘミングウェイが多指症の猫をこよなく愛していたことでも有名です。

彼の旧宅は現在「ヘミングウェイ博物館」として公開されており、今でも50匹以上の多指症の猫たちが暮らしています。訪れる観光客にとっても、彼らは特別な存在として愛されています。

4.船乗りたちに愛された“幸運のお守り”

昔の船乗りたちは、多指症の猫を“嵐を避ける幸運の守り神”として重宝していました。指が多いことでバランス感覚に優れ、ネズミ退治が得意だったため、航海の安全や物資の保護に役立ったのです。

このような背景から、特に海辺の町では「幸運をもたらす猫」として語り継がれています。

5.ユニークな見た目に宿る“特別感”

その不思議な姿から「この子は特別な運命を持っていそう」「出会えたのがラッキーだった」と感じる飼い主さんも多くいます。

特に一度見たら忘れられないルックスや、少し気品を感じさせるような手足のフォルムが、神秘的な魅力として受け取られてきました。それが“幸運の象徴”として語られる由来にもなっているのです。

まとめ

多指症の猫2

多指症の猫は、遺伝によって指が多く生まれた珍しい存在。そのユニークな姿や穏やかな性格は多くの人に愛され、古くから“幸運の象徴”とされてきました。

健康面では大きな心配はありませんが、適切なケアを忘れずに。もし出会えたなら、それはちょっとした奇跡かもしれません。

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