猫アレルギーってどんな症状?なぜ突然起こるの?

猫アレルギーという言葉はよく耳にしますが、実際にどのような症状が出るのか、どんな原因で起こるのかを正しく理解している方は少ないかもしれません。
ここでは、代表的な症状とともに、なぜ突然発症することがあるのかについて解説します。
代表的な症状はくしゃみ・鼻水・目のかゆみなど
猫アレルギーの主な原因は、猫の唾液・皮脂・フケに含まれる「Fel d 1」というアレルゲンとされています。この成分が猫の毛や空気中に付着して拡散することで、吸い込んだ人の体内でアレルギー反応が引き起こされます。
軽いくしゃみや鼻水から、喘息のような呼吸困難を伴う重症例まで、症状には個人差があります。
大人になってから急に発症することもある
子どもの頃から猫と暮らしていた人でも、大人になってから急にアレルギーを発症することがあります。体質や免疫バランスの変化が影響していると考えられており、誰にでも起こる可能性があるのです。
症状が続く場合は、自己判断を避け、医療機関でアレルギー検査を受けることが重要です。
それでも猫と暮らしたい人へ。アレルギー対策6選

アレルギーの症状が出ても、大切な猫と一緒に暮らし続けたいという気持ちは、多くの飼い主に共通するものです。
医療と生活の両面からアプローチすれば、猫との生活を維持することは可能です。ここでは、実践しやすい6つの対策をご紹介します。
1.空気清浄機を使ってアレルゲンを除去する
室内のアレルゲン対策として効果的なのが、高性能な空気清浄機の導入です。特にHEPAフィルター(空気中の微粒子を捕集できる高性能フィルター)を搭載した製品は、微細なアレルゲンをしっかりと取り除いてくれます。
生活の中心となるリビングや寝室に設置すると、空気環境が大きく改善されます。
2.猫のブラッシングは毎日・換毛期は念入りに
猫の抜け毛やふけにはアレルゲンが多く含まれています。毎日のブラッシングを習慣にし、とくに毛の抜けやすい換毛期は念入りに行うことで、アレルゲンの拡散を抑えることができます。
可能であれば屋外で行うのが望ましいですが、室内で行う場合も掃除との併用が効果的です。
3.寝室には猫を入れない
アレルゲンに長時間さらされると、症状が強く出る傾向があります。
特に睡眠中は免疫反応が敏感になることもあるため、寝室には猫を入れないようにすることで、体への負担を軽減することができます。あわせて寝具類の清潔も保つよう心がけましょう。
4.掃除頻度を増やし、布製品は定期的に洗濯
カーペット、カーテン、ソファなどの布製品には、アレルゲンが溜まりやすい素材があります。適切な素材を選択し、こまめな掃除機がけと週1回程度の布類の洗濯がおすすめです。
掃除機はHEPAフィルター付きのものを選ぶと、微粒子レベルのアレルゲンまでしっかり除去できます。
5.自分の衣類もこまめに着替える
猫とふれあった後の衣類にはアレルゲンが付着しています。部屋着と外出着を分ける、帰宅後すぐに着替えるといった習慣が、アレルゲンの拡散を防ぐうえで有効です。
衣類を清潔に保つことも、アレルギー対策の一環として大切です。
6.アレルギー専門医に相談して治療と共存をめざす
症状がつらい場合は、医師のサポートを受けながら無理のない対処を行うことが重要です。
抗アレルギー薬の使用や、症状に応じた治療法の提案を受けることで、猫との暮らしを継続しながら体調管理を行うことができます。減感作療法など、根本的な治療法の相談も選択肢のひとつです。
まとめ

猫アレルギーを発症しても、必ずしも猫との暮らしを諦める必要はありません。住環境の見直しや生活習慣の改善、医師のサポートを受けながら対策を重ねていけば、共に過ごす時間を続けることは十分に可能です。
自身の体調を大切にしながら、猫との暮らしをこれからも楽しんでいきましょう。