『猫ドア』を設置するメリット3選 設置する際の取り付け方法や費用感も解説

『猫ドア』を設置するメリット3選 設置する際の取り付け方法や費用感も解説

みなさんも一度は、「猫ドア」に興味を持ったことがあるでしょう。「猫ドア」を設置すると、果たして愛猫、飼い主さんにどんなメリットがあるのか?今回は、3つの利点とともに、設置方法や費用相場についても解説します。ぜひ最後まで読んでみてください。

1.移動がラクラク

猫ドアを潜る猫

猫は本来、自分のタイミングで好きな場所へ、自由に移動する動物です。ところが、おうちのなかでは、各所に配置されたドアが行く手を阻み、思うように移動できません。もし別の部屋へ移りたいときは、飼い主さんに合図を送って、ドアを開けてもらう必要があります。

上記のような一時的なとまどいは、たとえ些細なレベルであっても、猫にとってはおそらくストレスになるはずです。

一方、飼い主さんの立場からすれば、愛猫の「ドアを開けよ!」アピールのたびに、目下の作業を中断して、一流ホテルのドアマンのごとく、恭しくドアを開けなければなりません。かわいい愛猫のためとは言え、ちょっとしたひと手間です。

各扉や壁などに「猫ドア」を設けると、愛猫が移動しやすくなるうえに、飼い主さんも、ドアマン仕事から解放されて、本来の飼い主業に専念できます。余計なプロセスが省ける分、お互いにとってもメリットです。

さらに、「開けて!」アピールのために、愛猫にドアをガリガリと引っかかれることも減るかもしれません。愛猫と同じくらいにおうちも大切にする飼い主さんには歓迎すべきポイントでしょう。

2.「しっぽ挟み事故」を防げる

カーテンからしっぽを垂らす猫

2つ目のメリットは、通常のドアの開閉に比べると、「猫ドア」の設置により、安全性が高まることです。

ドアにまつわる猫のトラブルと言えば、「しっぽ挟み事故」です。みなさんも間違って何度か愛猫のしっぽをドアで挟んでしまい、とんでもない勢いでブチギレされたことがあるかもしれません。

猫は気配や音も立てずに歩くうえに、人間よりもはるかに身体の小さい動物です。飼い主さんが愛猫の存在にまったく気づかず、タイミング悪く、しっぽを挟んでしまうことも十分にあります。そして、急所のしっぽを挟まれたら、愛猫が激怒するのも当然です。

その点、「猫ドア」は、猫用の通路として、各ドアの下部に設置されているため、愛猫も飼い主さんの都合に左右されることなく移動できます。しっぽなどの身体の一部を誤って挟まれる心配もありません。

3.冷暖房費の節約につながる!

エアコン前に集まる家族

最後の3つ目は、冷暖房費の節約につながることです。

愛猫が移動しやすいように、普段から各部屋のドアをほんの少しだけ開けた状態にしている飼い主さんも多いでしょう。愛猫にはうれしい心遣いですが、断熱性、あるいは、冷暖房費のコストから言うと、少々問題のある対応と言えます。

たとえば、冬場、愛猫が通れるようにドアを開け気味にしていると、せっかくのエアコンの熱が逃げると同時に、逆に冷気を呼び込んでしまいます。肌寒さを感じたら、さらに暖房のレベルを上げなければなりません。経済的に見ても非常に悪循環です。

「猫ドア」をつけると、冷え込みの厳しい夜でも、小窓が開いた瞬間、わずかに熱が逃げるだけで、最小限度のロスに抑えられます。もちろん、貴重な暖房費節約にもつながります。

ここ数年で電気代の値上げが続く中、まずは光熱費から節約したい、と考えるみなさんにとっては、「猫ドア」の取り付けは、検討する価値のある選択肢かもしれません。

「猫ドア」の設置方法と費用感について

猫ドアをすり抜けていく猫の後ろ姿

では、最後に、「猫ドア」を設置する方法とかかる費用について、簡単にまとめておきましょう。

「猫ドア」の設置方法には、大きく分けて、3つのパターンがあります。

最も手間のかからないのが、「猫ドア」(約3000円)をホームセンターなどで購入したうえで、リフォーム業者さんに設置工事をお願いすることです。費用に関しては、1ヵ所につき1万~2万5000円程度。工事自体は1時間以内で終わることがほとんどです。

次の手段は、もともとあるドアを「猫ドア」つきの新しいものに買い替えることです。前述した方法よりも大がかりなため、費用も時間もかかります。ちなみに、「猫ドア」つきドア本体の価格は8万円~で、工事費や既存ドアの処分費用も別途、必要です。

3つ目の選択肢は、飼い主さん自身がDIYで「猫ドア」を設置することです。「猫ドア」本体の費用は前述した通り、約3000円から。以下、DIYの手順を簡潔に列記しておくので、試してみたい方は参考にしてみてください。

  • ホームセンターやネット通販などで「猫ドア」を購入
  • 既存のドアに鉛筆などで「猫ドア」分の印をつける
  • 「猫ドア」の大きさに合わせ、ノコギリでドアの一部を切り抜く
  • 切り抜いた部分に「猫ドア」を据え付け、ドライバーで固定する

注意点としては、賃貸住宅の場合、大家さんの許可が不可欠なことです。また、必ずしも理想の仕上がりになるとは限りません。DIYの腕に自信がない方は、無理せずに業者さんにお願いしたほうが無難です。

まとめ

猫ドアの向こうにいる猫

「猫ドア」のある生活とはどんなものなのか?今回は、3つのメリットを挙げながら、取り付け方や相場感についても紹介しました。

「猫ドア」を取り付けると、猫の立場では「移動がラクラク」「しっぽ挟みトラブルの回避」といった強みがあり、飼い主さんの視点では「冷暖房費コスト減」になって、きっと家計的にも大助かりでしょう。

愛猫のQOL(生活の質)向上は、飼い主さんの暮らしぶりにも好影響を与えます。その一策として、「猫ドア」を設置してみるのも効果的かもしれません。

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