猫語にも疑問形がある?語尾をあげて鳴く理由

猫と接していると、時折『にゃ〜?』と質問しているような鳴き声を耳にすることがありますよね。
いわゆる猫語にもギモンをあらわす表現があるのでしょうか。ここでは、語尾をあげて鳴く理由を5つ紹介いたします。
1.欲求を伝えている

人と暮らす猫は、鳴くことで自身の欲求を伝えようとします。
その中に『ご飯まだ?』『今忙しい?(遊んでほしい)』など、ギモンに似た訴えがあります。厳密には質問しているわけではないものの、何かしらのリアクションを求めています。
2.人間の真似をしている

猫は母猫の行動を見て学び、実践を重ねて独立します。つまり、高い学習能力を持ち合わせているということです。
幼い頃から人と暮らしている猫は、日々会話に触れながら生活しています。その過程で「まだ?」や「なに?」というニュアンスがあることを学び、真似をしている可能性があります。
3.脳の構造が人間に近いから

猫が持つ学習能力や模倣というスキルは、知能が高い証です。実は猫の脳の構造は人間に近いといわれています。
犬のように従順ではない部分も、まるで言葉を操るかのような鳴き声を発することができるのも、脳が発達しているからこそ成し得る技なのです。
ちなみに猫が意のままにならないのは、確固たる意思があるからです。人間と比較するとちょっぴり本能的な行動を取りがちではありますが、どこか親近感が湧くのは人間と重なる部分があるからなのでしよう。
4.特にお喋り好きな猫だから

猫の中でもとりわけお喋り好きの猫がいます。例えばシャム猫やベンガルなど。彼らはよく鳴く猫種として名を馳せています。
積極的に声を発するということは、自然とギモンに近い鳴き声も多くなりがちです。どこか会話が成り立つようなやり取りができるので、猫ライフが楽しくなりそうですね。
とはいえ、ワガママ放題の生活を許してしまうと収集がつかなくなるので要注意です。コミュニケーションが『鳴き癖』にならないよう、メリハリのある接し方を心がけることが大切です。
5.飼い主さんがよく喋るから

先ほど猫には真似るというスキルがあると紹介しました。
中でも特に「おいしい?」「寂しかった?」「何して遊ぶ?」など、質問が多ければ多いほど愛猫もギモン形の鳴き声を発するようになります。
愛猫から可愛らしい「にゃ〜?」を引き出すコツは、積極的に声をかけることです。お喋り好きの飼い主さんと暮らす猫は、猫種を問わずお喋りになる傾向があります。
もちろん個々の性格もあるので、仮にそうはならずともその子の個性を尊重してあげてくださいね。
まとめ

人間に似た脳の構造と高い学習能力を持つ猫。その能力を存分に発揮し、人間との暮らしに適応した猫は、時々語尾をあげた「にゃ〜?」という声を聞かせてくれます。
厳密に、そして本当にギモンがあるからわかりませんが、飼い主さんとコミュニケーションを図ろうとしている様子はうかがえます。
今まさにリアルな質問風の声が聞こえていたら、返事をしてみてください。さらなる"会話"が拡がるかもしれません。
これから猫をお迎えする方は、積極的に話しかけてみてください。可愛いギモン形の鳴き声を引き出せるきっかけになるかもしれません。