店から連れ去られた看板猫

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ニューヨークのブルックリンで、地域の人々が集まって大パーティーが開かれました。これは、2週間行方不明になっていた猫の帰還を祝うものです。主催したのは、この地区で24時間営業の「Prince Deli and Juice Bar」を経営するAli Alesaeiさんです。
2025年5月8日、Aliさんの愛猫でペルシャ猫の「Snowy」が行方不明になってしまいました。Snowyはこの店の看板猫です。お客さんからは常々「Snowyは共同経営者だね」と言われてかわいがられていました。
監視カメラの映像には、Snowyを抱いて立ち去る見知らぬ男の姿が映っていました。すぐにAliさんは近隣や周辺地区に「迷子猫」のポスターを貼り出し、無事に戻った場合はその情報に報奨金を出すと呼びかけました。
2週間後に無事帰還を果たす

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「猫のことは近所の人々の話題になり、みんなで注意して地域を見回り探し続けました」というのは、フラットブッシュ地区に住むSierra Foxさんです。
幸いにも2週間後、愛猫の居場所がわかりました。
「匿名希望の男性が『ニュースで猫の姿を見ました。たぶん同じ猫だと思います』といって連れてきてくれたのです。本当にありがたかったですね」とAliさん。
Aliさんは猫を誘拐した犯人が3ブロックほど先まで連れていって、近くの酒屋に置き去りにしたのではないかと考えています。
「2週間も行方がわからなかった愛猫を取り戻せたことが、とてもうれしいです」というAliさんです。
さっそくSnowyの帰還を記念するパーティーが開かれました。
Aliさんは店の外に大きなテントとテーブルを設置し、風船や吹き流しで華やかに飾り立てました。地域の人々には、猫の写真がプリントされたクッキーと大きな3段仕立てのケーキが用意されて配られたということです。
地域のセレブリティ猫

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「Snowyは近所のセレブリティです」とフラットブッシュ地区の住民の1人は話しています。
「このコミュニティでは多くの人々が思いやりの心を持っています。お互いを気遣い、隣人や動物、そしてこの地域を大切に思っているのです」とSierraさん。
人々はこの店を訪れて猫に会うのを楽しみにしています。
AliさんはSnowyが二度と行方不明にならないように、追跡機能のあるエアタグを装着した首輪を着けさせることにしました。
「真夜中にはドアを閉めて、外出はさせません。Snowyはかけがえのない存在で、ほかの猫に置き換えることなどできないのです」とAliさん。
無事に家族の元に戻ったSnowy。これからも看板猫としての活躍が続きそうです。
出典:Brooklyn community celebrates return of missing bodega cat