火災現場で仮死状態の猫を発見

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つい最近、猫が奇跡的に救われる事例が2つもありました。
2025年5月22日、英国バローフォードにある集合住宅で火災が発生しました。
駆けつけたランカシャー消防隊員は、消火活動と並行して現場で意識不明の仮死状態になった茶トラ猫を救助し、特製の「ペット用酸素マスク」と水を使って蘇生を試みました。
この素早い処置のおかげで猫の呼吸は再開し、すぐに獣医へと搬送されました。消防救助隊はFacebookで「この猫が完全に回復したことを、みなさんに報告できてうれしく思います」と投稿しています。
115メートルの崖から転落

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もう1匹、幸運な猫がいます。
4月29日、米国ブライスキャニオン国立公園の渓谷から転落したカップルを捜索していた救助隊員たちは、土で覆われたソフトタイプのペットキャリーを発見しました。なんと中にはメスのトラ猫(12歳)が入っており、まだ生きていたのです!
猫を保護した動物救助団体「Best Friends Animal Society」によると、この猫は115メートルの高さから落下したのだとか。一緒に転落した飼い主のカップルは、2人とも亡くなりました。
猫のほうは打撲や骨折に加え、体は震えた状態でした。治療に当たった獣医師はすぐにラスベガスの専門動物病院へと猫を搬送し、心臓に溜まった水を取り除く処置をしました。
救助したスタッフは、この猫があれほどの高所から落ちて生き延びたのは奇跡だと考え、「Mirage」という名を与えました。
救助してくれたパイロットの家族になる

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ユタ州公安局のパイロットChelsea Tugawさんも、その捜索活動に参加した1人です。
「あの猫のことが忘れられませんでした。あれほどの事故でまだ生きていたなんて信じられません。ケガのことも気になっていました」という彼女です。
彼女はMirageを引き取ることを決意しました。飼い主の遺族からも祝福を受けたといいます。
「Mirageを家族に迎え入れることができて本当に嬉しいです。この子には最高の引退生活を与えてあげたいですね。のんびりとした老後を楽しんでくれるといいなと思います」と話しています。
Best Friends Animal Societyは「悲劇ではありましたが、この猫の運命は希望あるものに変わりました。どうか幸せな時を過ごしてほしいですね。わたしたちの施設には、まだまだ数えきれないほどの猫がMirageのようなすてきな家庭を求めています。みなさんも、ぜひ検討してみてください」と呼びかけています。
出典:
・Unconscious cat saved with oxygen after house fire
・Cat who survived nearly 400-foot fall adopted by rescue pilot who saved her