子猫が「大人猫」になるのはいつ?

子猫が「大人猫」と呼ばれるのは、一般的に生後12ヶ月頃からです。人でいえば、10代後半から20代前半くらい。体はすっかり大人のサイズになり、性成熟も迎えるため繁殖も可能になります。
ただし、心の成長はもう少しゆっくりで、2歳ごろまではまだ「おてんば」「甘えん坊」な一面が残っていることが多いです。
大型の猫種によっては、数年かけて体のサイズが大きくなる猫もいます。心身の成長のスピードには個体差もありますので、目安として捉えましょう。
猫の成長に伴って起こる心身の変化

1.食事の変化
成長に伴い、食事内容も子猫用から成猫用に切り替える必要があります。子猫フードはカロリーや栄養が高めに作られており、大人になっても与え続けると肥満の原因になることがあります。
切り替えは生後12ヶ月を目安に、1~2週間ほどかけて少しずつ新しいフードと混ぜながら慣らしていきましょう。
2.体つきが引き締まる
子猫の頃は、丸くぽよぽよとした柔らかい体つきが特徴ですが、大人になると全体的に引き締まってきます。とくに運動量の多い猫は、後ろ足や胸まわりにしっかりと筋肉がついてくるのがわかります。
コロコロとした可愛らしい雰囲気から少しずつシュッとした体つきになるため、小さい時と見た目が大きく変わることもあるでしょう。
3.性格に落ち着きが出てくる
子猫は遊びに夢中で、何でもおもちゃに見えてしまう時期です。でも大人になるにつれて、少しずつですが落ち着きが出てきます。
ひとりでゆっくりと過ごす時間を楽しんだり、昼寝の時間が増えたりと、生活のリズムにも変化が見られます。
とはいえ、急にまったく遊ばなくなるわけではなく、狩猟本能を満たす遊びを好むようになります。
落ち着きが出てくる猫は多いですが、好奇心旺盛な猫は大人猫になっても変わらないこともあるため、性格や生活パターンに合わせたメリハリのある遊び方をしてあげましょう。
大人猫になるまでのお世話の注意点

大人になったからといって手がかからなくなるわけではありません。甘える頻度が減る子もいれば、変わらずスキンシップを求める子もいます。大切なのは、愛猫のペースに合わせて関係を築いていくことです。
無理に抱っこしたり構いすぎたりすると、逆にストレスになることもあるので注意が必要です。また、避妊・去勢手術を済ませていない場合は、発情によるストレスや問題行動が出ることもあります。子猫のうちから心配なことは早めに動物病院で相談しておきましょう。
まとめ

猫の成長はあっという間ですが、その中にはさまざまな変化と発見があります。見た目だけでなく、心の成長にも目を向けることで、より深い信頼関係を築いていけます。
たとえば「最近ちょっと落ち着いたかな」「前より食べる量が減ったかも」といった小さな変化にも気づけると、お世話の質もグンとアップします。
子猫が大人猫へと成長する過程は、毎日がかけがえのない時間です。これからも「うちの子らしさ」を大切に、楽しい毎日を一緒に過ごしていきたいですね。