1.飼い主の気持ちに寄り添う
愛猫の気持ちを汲んで、居心地の良い環境を整えるのは飼い主の努めです。そんな中、体調不良で寝ているときには、一緒に休んでいてくれたり、そっと手や腕を舐めてくれたりする猫もいます。
愛情をしっかり受け取った猫は、自然と飼い主の気持ちにも寄り添うようになるのです。
これは、ただ飼い主に慣れているというだけではなく、人に対して「共感する」しぐさは、信頼と安心の土台があってこそ見られる行動です。
2.嫌なことをされても信頼を失わない
猫を飼っていれば、ときに猫が嫌がることをする必要もあります。たとえば、通院や爪切り、投薬、歯磨きなど、猫にとってはできれば避けたいケアです。
こうした嫌なことをされたとき、じっとガマンできる子もいれば、ササッとテーブルやベッドの下などに逃げてしまう猫もいるでしょう。それでも、しばらくして終わったことを理解すると、また甘えてくるようであれば安心です。
少しくらい嫌なことがあっても関係が崩れないのは、猫が日常的に落ち着いて過ごせている証拠。これは、イタズラなどをして注意されたときなどでも同じです。
3.叱られても「脅された」と感じない
猫も若いときには好奇心旺盛で、部屋にある物をアレコレと口にしてみたり、乗ってはいけない場所に何度もチャレンジしたりする姿がよく見られます。
そんなとき、猫の安全のためにやめてほしいことがあれば、叱る場面も何度か出てくるはずです。とっさに「ダメッ！」と大きな声を出してしまったとしても、猫が怯えずにいられるのは、飼い主に対する揺るぎない信頼があるからでしょう。
日頃から安定した環境があるからこそ、猫はあわてずにいられるのです。
4.長時間の留守番でも心が安定している
日中にお留守番をしている猫はとても多いものですが、飼い主さんの都合によっては、帰りの時間が遅くなってしまうこともあるでしょう。
それでも、長時間の留守番でも不安になることなく、帰宅後も「おかえりなさい」と穏やかに迎えてくれる猫は、「必ず帰ってくる」という確信があるからこそ、猫は落ち着いて過ごせているのです。
ただし、ごはんの用意がされておらず、おなかが空いてしまったときには、少しだけ不機嫌になることもあるかもしれません。そのときは、急いでごはんの支度をしてあげてください。
5.適度に遊び心がある
猫の性格には個体差がありますが、変わらぬ愛情に満たされて育った猫には、適度な遊び心が見られることがよくあります。これは、子猫のような無邪気さをそのまま保っているともいえますが、実際には安全で安定した環境で生活していることで、知的好奇心が育まれていることが多いのです。
たとえば、おもちゃを飲み水の器にドボンと入れてみたり、物陰から「わっ」と飛び出す「待ち伏せ遊び」を仕掛けてきたりすることもあります。さらに、飼い主が笑ってくれるのがうれしくて、遊びの合間にチラッと様子をうかがうこともあるのです。
遊びを楽しめる背景には、飼い主さんの深い愛情があるのは間違いありません。
まとめ
愛情を受けて育った猫は、信頼できる飼い主と過ごすことで安心し、情緒も安定しています。
たとえ叱られたときや、飼い主さんの帰宅が遅くなるような「いつもと違うこと」が起きたとしても、飼い主さんへの信頼が揺らぐことはありません。
こうした猫たちは、飼い主との関係に安心感があるからこそ、猫は日々を穏やかに過ごせるのです。
猫の「幸せのサイン」は、あまりに自然で控えめなため、つい見逃してしまうこともあります。いつもより少しだけ丁寧に観察してみてください。