1.家の中をウロウロ

飼い主が外出したあとで、猫が家の中を落ち着かない様子で歩き回ることがあります。一定の法則がなく、ウロウロする姿は、一見するとただ部屋を巡回しているだけのようにも見えます。
どこに何があるのか、よく知っているはずの部屋を行き来したり、玄関やドアの前をウロウロしたりしているときは、「どこに行ったのかなぁ?」という気持ちの表れかもしれません。
母猫が子猫を探すときは、大きな声で呼ぶ前に黙ったままでウロウロしながら周辺を探す様子が見られます。同じように愛猫も大切なあなたの姿を確認しようとしているのでしょう。
2.ドアに向かって鳴く

外出した飼い主の気配が消えたあと、猫が玄関や部屋のドアの前に座り込み、じっと見つめながらニャーニャー鳴いていることがあります。ときには鳴きながら前足を使ってドアの前に立ち上がったり、ニオイを確かめたりする姿も見られます。
猫が出入りのできる場所に向かって鳴くのは、呼びかけの一種です。「そこにいたら返事して!」という気持ちが込められていて、探しても見つからなかったときに、こうした行動が見られます。
特に、普段から飼い主との距離が近い猫や、甘えん坊な性格の猫ほどこのような行動が見られる傾向があります。少しだけ不安や寂しさを感じているかもしれません。
3.「いつもの場所」に見回りに行く

猫はあなたがよくいる場所とその行動をセットで覚えます。ふだん、朝キッチンでコーヒーを飲んだり、夜にはリビングのソファでくつろいだりする場合、猫にとってもその場所が「いつもの場所」になっていることでしょう。
飼い主がいないと気づいた猫は、よく一緒に過ごす「いつもの場所」を順番に見て回ることがあります。ただ歩き回っているのではなく、確認するための行動といえるでしょう。
しかし、そこに飼い主がいないと、猫はしっぽを小さく振ったり、あたりをじっと見つめて座り込んだりすることがあります。「なんだかいつもと違うな」という戸惑いを感じているのかもしれません。
4.ほかの家族のところへ寄って行く

いつもはあまりベタベタしない同居猫やほかの家族の近くに寄って行ってじっと顔を見たりするのは、「あの人、どこに行ったのか知らない?」と聞きたいのかもしれません。
特に人間の家族に対しては、ほかにもいつもより甘えん坊になり、抱っこやなでられることを求める場合もあります。もしかしたら、心細くなって、誰かのそばにいたいと感じているのかもしれません。
もし、あなたが在宅しているときに、家族の不在が原因で猫が不安そうにしていたら、ご家族が戻る時間を教えてあげてください。猫が時計を読めなくても、やさしく声をかけることで愛猫は安心して過ごせるでしょう
まとめ

留守番中に猫が飼い主を探すかどうかは、猫の性格やふだんからの声かけの習慣などでも変わってきます。
もとからひとりで過ごしたいタイプの猫は、よほど帰宅が遅くならない限りは、おとなしくいつも通りに過ごすでしょうし、逆に、甘えん坊タイプの子は、玄関で鳴いたり家の中を歩き回ったりすることもあります。
外出前には、玄関で「いってきます」と声をかけるなど、猫が状況を理解しやすい習慣をつくっておきましょう。ほんのひと手間ですが、それだけでも猫が安心して過ごせるようになります。
また、留守中に猫の様子が気になる場合には、ペットカメラを活用するのもひとつの方法です。
もし、猫があなたを探している行動が見られたら、外出時の声かけや帰宅後のふれあいなどを意識してみましょう。少し意識して続けることで、愛猫も落ち着いて過ごせるようになるはずです。