愛猫が『お留守番後によくやる行動・仕草』とは?

1.不機嫌そうに見える「知らん顔」
飼い主の帰宅後、猫がこちらを見ずにそっぽを向いてしまうことはよくあります。まるで「なんで置いてったの?」と怒っているようにも見えますよね。実はこれは「拗ね行動」の一種でもあります。
猫は単独行動を好む一方で、信頼する飼い主との関係はとても大切にしています。そのため、突然に長時間いなくなると、強い不安や不満を感じてしまうのです。
信頼関係が壊れてしまったわけではないのですが、猫なりに気持ちを落ち着かせ、心のバランスをとるために一時的に距離をとろうとしていることがあるでしょう。
2.体をスリ寄せて「甘える」
愛猫のお留守番後は、帰宅と同時に足元に近寄ってスリスリ、もしくは「ニャーニャー」と鳴きながらついてくる行動が見られることがあります。この行動は飼い主へ「寂しかったよ!」と必死に伝えようとしているサインです。
猫は守り守られたいという気持ちを持っていて、安心できる存在が近くにいないと強い不安を感じます。とくに子猫の時に人とのスキンシップが多かった猫ほど、この行動が目立つ場合があるかもしれません。
人でたとえるなら、赤ちゃんが泣いて抱っこを求めるのと同じように、猫の「愛着行動」は安心感を取り戻そうとする本能的なものかもしれません。きっと、スリ寄ることで、再び飼い主のぬくもりを感じようとしているのでしょう。
3.念入りな「ニオイチェック」は安全確認
帰宅後に愛猫が、飼い主や使っていた鞄などをクンクンと嗅ぎまわることがあります。これは「自分のテリトリーが無事か」を確認するための行動です。
猫にとってニオイは情報そのもので、「変わったニオイがしないか」「他の生き物の気配がないか」などを確かめていることがあります。帰宅後のニオイチェックは、自分の縄張りを守るため、安心を取り戻すための大切なルーティンなのです。
帰宅後のフォロー方法

愛猫に長時間のお留守番をしてもらったら、気持ちに寄り添ったフォローをすることが、信頼関係を保つための重要なポイントになります。帰宅後は、猫の様子を確認し、そのときの状況に合わせて柔軟に対応するようにしましょう。
飼い主が帰ってきても、近くに寄ってこないときは、「ただいま」と優しく声をかけて静かに接しましょう。甘えてきたら、気持ちが落ち着くまで撫でてあげたり、傍で一緒にくつろぎながら遊んであげると猫の気持ちも満たされやすくなりますよ。
まとめ

猫の留守番後の行動は、それぞれの性格や状況によって気持ちを行動で表そうとしています。ひとつひとつの行動や仕草には理由があり、猫なりに飼い主へ伝えるための行動です。
無視しているように見えても拗ねているだけだったり、すり寄って甘えたりニオイを確かめたりするのも、気持ちを落ち着かせて安全を確認していたりします。
大切なのは、それらの行動を「困ったクセ」と片づけず、猫の心のサインとして受け取ることです。
猫にとって留守番は慣れない環境に向き合って頑張ってくれた証。帰宅後は、優しく声をかけて、そっと寄り添ってあげると猫との絆はもっと深まっていくことでしょう。