1.猫風邪

猫も風邪をひくと、人間と同じように咳をすることがあります。猫風邪の原因はウイルス感染と細菌の感染。猫風邪の場合、咳だけでなく、くしゃみをしたり、鼻水が出ることが多いです。発熱することもあります。人間の風邪と同じようですね。
ただし、ただの風邪だからと侮っていると、抵抗力の弱い子猫や高齢猫、免疫力の落ちている猫では重症化することがあります。また、ウイルス性の猫風邪の場合、一度かかると再発しやすいともいわれます。
猫風邪は接触や飛沫で感染するため、多頭飼いの場合は感染している猫を隔離するなど、他の猫に移さないよう気をつけましょう。
2.猫喘息

猫喘息は、ハウスダストや花粉などが引き金となり、気管支に炎症が起こることで発症します。突然咳が始まり、咳とともにゼーゼーという音が聞こえるのが特徴です。呼吸が早くなったり、口呼吸をすることもあります。
悪化すると呼吸困難を引き起こす恐れがあり、最悪の場合命に関わることもあるため、油断はできません。また、猫喘息は、一度発症すると治りにくいといわれています。
3.肺炎

猫が肺炎を起こしていると、乾いた咳が何度も出ます。発熱することも多いです。元気がなかったり、食欲不振も見られるでしょう。
風邪と同じような症状なので、気づかずに悪化させてしまうことがあり、命に関わるため注意が必要です。また、風邪から肺炎を起こしてしまうこともあります。
肺炎は、風邪やアレルギー、寄生虫などが原因で起こりますが、異物が肺に侵入して起こる誤嚥性肺炎もあります。誤嚥性肺炎は、子猫や高齢猫に多く、死亡率も高いため、気をつけたいところです。
4.肺水腫

肺水腫を発症すると、呼吸が浅くなり、短い咳をする場合があります。肺水腫は、肺の血管から滲み出た血液中の成分が、肺胞内に溜まってしまう病気です。
心臓病が原因のことが多く、この場合は心原性と呼ばれます。心臓病以外が原因となっている場合は非心原性です。重症化すると呼吸困難を引き起こすことがあり、死に至る危険性もあります。
まとめ

ここでは、咳が出たときに考えられる病気についてご紹介しましたが、ホコリを吸い込んだときなど、病気以外でも猫が咳をすることはあります。
一時的なものなら病気の可能性は低いのですが、咳が続いたり、咳以外にも症状が見られる場合は動物病院を受診しましょう。