猫が『飼い主を守らなきゃ!』と思っているときの行動・仕草4選 心配してくれるのは私が頼りないから?

猫が『飼い主を守らなきゃ!』と思っているときの行動・仕草4選 心配してくれるのは私が頼りないから?

猫は人間からすると「マイペースな生き物」「飼い主のことなど気にしていない」というイメージを持たれがちです。しかし実際には猫も飼い主のことを大切に思い、時には「飼い主を守らなければ!」と感じる猫もいるようです。そんな猫の愛情表現は、私たち人間からするとちょっと変わっているように見えるかもしれません。でも、猫なりの方法で愛情や心配を表現しています。そこで今回は、猫が「飼い主を守らなきゃ!」と思っているときに見せる行動や仕草を4つご紹介します。

1.ずっとついてくる・見張ってくる

飼い主のあとをついてくる猫

猫が突然、飼い主の一挙手一投足を見守るようになったことはありませんか?

トイレに行くときも、お風呂に入るときも、料理をするときも…いつも飼い主のそばにいて、じっと見つめている。そんな行動には実は深い意味があります。

これは猫が「母猫モード」になっているときに、飼い主を子猫だと思い「守らなければ」と考えているのです。とくに飼い主が病気や怪我をしていつもと様子が異なると、猫はいつも以上に飼い主のそばにいようとするはず。

このような行動は、猫が飼い主を心配している証拠のひとつ。飼い主の安全をすべて確認したいという猫の気持ちのあらわれなのです。

2.体を密着させる

飼い主のひざの上に居座る猫

ソファでゆっくりしていると、猫が普段よりも密着して居座る…実はこれも猫があなたを守ろうとしている行動のひとつです。

飼い主の近くを常に陣取り、まるでボディーガードのように寄り添います。飼い主の安全を確保しようとする、いわば猫なりの愛情表現と言えるでしょう。

たとえば飼い主が家の中を移動するたびに後をついてきたり、座っていると足元や膝の上でくつろいだりする行動は、まさに「そばにいる」ことで飼い主を守ろうとしているあらわれです。

寝ているときに飼い主の近くで眠るのも、何かあった際にはすぐに気づけるように警戒しているのでしょう。

このように猫が常に飼い主のそばにいる行動は、言葉こそ話せないものの、「何かあったらわたしが守るからね」という、母猫(になった気持ち)として心強いメッセージを伝えているのかもしれません。

3.唸り声や威嚇行動を見せる

怒っているアビシニアン

普段は穏やかな猫が、突然低いうなり声を出したり、背中を丸めて毛を逆立てたりすることがあります。これも外部の脅威からあなたを守ろうとしている仕草のひとつです。

猫は本来、縄張り意識が強い動物。自分の縄張り(つまり飼い主)を守るために、外敵に対して威嚇行動を取ることも。

たとえば見知らぬ人が飼い主に近づいてきたときに猫が低いうなり声を出したり、その人の方を警戒するような視線を送ったりするのは、飼い主を守ろうとしているから。

飼い主を子猫だと思っている場合、母猫が子猫を守るような気持ちで守っているとも考えられます。

ともあれ突然何かに威嚇行動を見せる猫は、あなたを守るために頑張っているのです。その小さな体で、一生懸命に飼い主を守ろうとしている姿は、なんとも健気で愛おしいものですね。

もちろん、そのほかの理由で威嚇行動を見せる場合もあります。飼い主自身が気づいていないだけで、何か猫にとっての脅威が近づいているサインかもしれません。

4.「プレゼント」を持ってくる行動

飼い主のネズミのおもちゃを持ってくる猫

猫が「プレゼントを持ってくる」という行動も、猫が飼い主を「守らなきゃ」と思っている行動のひとつです。

野生の猫の世界では、母猫はまだ狩りができない子猫のために、捕らえた獲物を安全な場所で与えて子猫の成長を助けます。この本能的な行動が、猫が飼い主に対して見せる「プレゼント」の背景にあるのかもしれません。

たとえば飼い主を狩りのスキルがまだ未熟な子猫のような存在と認識しているなら、猫は自分が狩ってきた獲物を飼い主の元へ運ぶことで、「これを食べなさい」という、母猫のような保護意識を示しているのでしょう。

つまり飼い猫が飼い主に対してプレゼントを持ってくるのは、まさにこの母猫が子猫を思う気持ちと似ており、「あなたは私にとって大切な存在だから、私が守ってあげる」という、強い愛情と責任感の表れと言えるでしょう。

ときにはおもちゃや日用品など、狩りの獲物ではないものを持ってくることもありますが、これもまた、飼い主を喜ばせたいあるいは守ってあげたいという、猫なりの愛情表現なのです。

まとめ

坊主のおじさんを守る?猫

今回紹介したのは、いずれも猫なりの方法であなたを守ろうとしている仕草です。

これらの行動をとるということは、飼い主のことを「守るべき大切な存在」と認識しているから。それは決して飼い主が「頼りない」からではなく、あなたに愛情があるからこそなのです。

「飼い主を守ろう」という気持ちの有無や強さには個体差がありますが、愛猫との生活の中で、「この子は私を守ってくれているんだ」と気づくと、より一層愛おしく感じることでしょう。

猫の小さな体には、大きな愛情が詰まっています。その愛情を受け止めて、あなたも猫を大切に守ってあげてくださいね。

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