猫が影からひっそりと…あなたを『待ち伏せ』しているときの心理3選 どうリアクションするのが正解?

猫が影からひっそりと…あなたを『待ち伏せ』しているときの心理3選 どうリアクションするのが正解?

猫の「待ち伏せ」と言えば、狩りのスタイルとして有名ですが、どうやら別の使用方法もあるようです。今回は、なぜ愛猫が物陰で飼い主さんを「待ち伏せ」するのか、3つの気持ちを考えてみます。より良い愛猫暮らしのために、ぜひ一読してみてください。

1.「メシ!」

箱の中に入った猫

猫はさまざまな方法で自分の要求を飼い主さんに伝えます。「待ち伏せ」もまた、その表現手段のひとつです。

みなさんの愛猫が、ゴハン前に限って「待ち伏せ」しているなら、もしかすると、ゴハンの時間を待ちわびているのかもしれません。そのときの愛猫の心理を人間のセリフで表すと、「おい、メシ!」。はやる気持ちを抑えきれず、つい乱暴な口調になってしまいます。

たとえば、仕事などで帰宅時間がいつもより遅くなると、愛猫は玄関で「待ち伏せ」しながら、飼い主さんの帰りを待ち焦がれます。

空腹時に不機嫌になるのは猫も人間も同じで、普段は親しみを込めて、飼い主さんを「ヌシ」と呼んでいますが、お腹が減れば、たんに「メシ」呼ばわりです。「早く帰ってこねぇかな、『メシ』のやつ…」とだんだん気持ちがヤサグレていきます。

「待ち伏せ」=ゴハンの催促だと判断できたら、「遅くなってごめんね」と謝りつつ、美味しいゴハンをすぐに用意してあげてください。夢中でガツガツ食べる愛猫の姿を見て、飼い主さんも仕事のストレスが吹き飛ぶはずです。

2.「ドッキリ!」

ドアの向こうに潜む猫

猫のなかには、遊び心が爆発した結果、「待ち伏せ」からの奇襲を仕掛け、飼い主さんをビックリさせる子もいます。

もともと猫は、野生時代、物陰などの死角に隠れて、ウサギやネズミ、昆虫などの生きものを狩って暮らしていました。「待ち伏せ」は、猫の本能に基づいた行動です。とりわけ、好奇心旺盛で活発な性格の猫は、「待ち伏せ」行為を遊びにフル活用します。

具体的なシーンとしては、おうちのドアの陰で「待ち伏せ」した愛猫が、飼い主さんの通過と同時に、勢いよくバッと飛び出します。その一連の様子は、みなさんにもおなじみの「ドッキリ」のようです。

かわいさのあまり、飼い主さんが派手に驚いてあげると、愛猫はますます調子づいて、たびたび「ドッキリ」を仕掛けるようになります。

毎回、大げさにリアクションすると、愛猫のお気に入りの遊びになってしまい、「ドッキリ」がエンドレスで続く可能性もあります。生活上の支障を避けるためにも、飼い主さん渾身の「ヤラセ」はほどほどにしておきましょう。

3.「好きだ!」

引き出しに隠れる猫

愛猫が飼い主さんを「待ち伏せ」するのは、待った先に良いことが待っているからです。

前述したように、飼い主さんはゴハンを用意してくれるうえに、「ドッキリ」を仕掛ければ、リアクション芸人のごとく、リアルに驚いてくれます。おまけに、甘えるタイミングも愛猫のさじ加減ひとつです。

飼い主さんを「待ち伏せ」すると、必ずと言っていいほど、満願回答が返ってきます。愛猫にとって、これほど頼もしく、「待ち伏せ」し甲斐のある存在はいません。たとえ空腹時に「メシ」呼ばわりしても、飼い主さんは素敵な「ヌシ」です。

愛猫心理の根底には、飼い主さんに対する、揺るぎない信頼感と深い愛情がぎゅっと詰まっています。その気持ちをどうにか伝えようと、愛猫は物陰に身を潜め、飼い主さんをじっと待ちます。「待ち伏せ」からの飛び出しは、言ってみれば、「好きだ!」という愛の告白です。

突然のことで驚いてしまうかもしれませんが、飼い主さんは、愛猫からの野趣あふれる告白をそのまま受け取ってあげてください。きっと身悶えしながら感激してくれるはずです。

まとめ

バスケットの中に隠れるベンガル

たとえば、野生のトラに待ち伏せされたら、それこそ悲劇ですが、愛猫の「待ち伏せ」はかわいらしく、何度仕掛けられても楽しくなってくるものです。

今回は、愛猫が「待ち伏せ」する動機について、「要求」「イタズラ」「愛の告白」、3つの側面を紹介しました。いずれにせよ、その背景には飼い主さんに対する並々ならぬ好意が満ちあふれています。

つまりは、愛猫から「待ち伏せ」されたら、良好な関係を築けている証拠です。「獲物」として狙われているわけではないので、安心してください。

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