猫に豆製品を与えてもいいの?

猫が豆腐や納豆を食べている動画を見たことがあるかもしれません。「豆製品」は、猫にとっても健康に役立つ食材で少量であれば与えても問題はありません。ただし、すべての豆製品が安全というわけではなく、与え方にも注意が必要です。
たとえば、味付けのない豆腐は水分も多く、消化しやすいため少量なら問題ありません。一方で、納豆は発酵食品なので、食べさせた量によっては消化器官によっては合わないこともあります。
豆乳は、大豆由来のイソフラボンを多く含みますが、猫にはホルモンバランスに影響を与える可能性もあるため、たくさん与えることは控えたほうがよいでしょう。
また、大豆に対してアレルギー反応を示す個体も見られます。その場合与えることは控えるようにしましょう。
豆製品が猫の体に与える影響

豆製品には、たんぱく質が豊富に含まれており、一見すると猫に良さそうに思えます。しかし、猫は本来「肉食動物」であり、「動物性たんぱく質」が必要です。大豆由来のたんぱく質は吸収率が動物性のものより低いため、主食には適していません。
「豆製品」を与えたときの健康へのメリットは、少量の豆腐なら猫の水分補給にも役立ちますし、納豆に含まれるナットウキナーゼには血流を改善する効果があるといわれています。ただし、与える場合はほんのひと口程度に留め、猫の様子をよく観察することが大切です。
大豆には「大豆サポニン」という成分が含まれており、これが猫の腸に負担をかけることもあるとされています。とくに豆乳の場合、多く飲ませることでお腹を壊してしまう猫もいるので注意しましょう。
猫に豆製品を与えるときの注意点

猫に豆製品を与える場合は、いくつかのポイントを押さえておきましょう。まず、必ず「無調整」「無添加」のものを選ぶことです。
人用に味付けされた豆腐や、砂糖入りの調整豆乳は、猫の体へ大きな負担になります。また、最初に与える際は少量から試し、体調に変化がないかを必ず確認しましょう。
大切なのは、「猫に合う食べ物かどうか」を見極めることです。すべての猫が豆製品を好むわけではなく、食べられても消化が苦手な猫もいます。
豆製品を猫が好んで食べるからといって頻繁に与えずに、バランスの取れた食事を心がけましょう。あくまで、ちょっとした「お楽しみ」として与えるのが理想的です。
まとめ

猫に豆製品を与えること自体は問題ありませんが、「何を」「どれくらい」与えるかが重要です。
猫は肉食動物なので、豆製品はあくまで補助的なおやつとして考え、与えすぎないようにしましょう。
愛猫の体調を確認し、主食とのバランスを考えながら、たまに豆製品を楽しませてあげることで体に良い効果が期待できます。愛猫の満足げな顔を見ながら、一緒に幸せな食事の時間を過ごしたいですね。