猫を迎える前に必ず用意しておくべきもの・こと10選

猫を迎える前に、最低限そろえておきたい必需品があります。これらを準備しておくことで、猫が新しい環境にスムーズに適応しやすくなります。
1.フードと水皿
猫専用の食器を用意しましょう。おすすめは、洗いやすくて安定感のある陶器やステンレス製のものです。プラスチック製の食器は軽くて扱いやすいですが、傷がつきやすく、細菌が繁殖しやすいので避けたほうがよいでしょう。
また、水飲み用の器も必須です。猫はあまり水を飲まない傾向があるため、なるべく新鮮な水を用意してあげましょう。流れる水を好む猫も多いので、自動給水器を検討してもよいかもしれません。
2.キャットフード
猫の健康を維持するために、適切なキャットフードを選ぶことが大切です。
- 子猫(生後12ヵ月未満) → 高カロリーで栄養価の高い「子猫用フード」
- 成猫(1歳以上) → 年齢や体調に合わせた「成猫用フード」
初めてのフードは、できれば猫が今まで食べていたものと同じものを用意し、少しずつ新しいフードに切り替えるとお腹を壊しにくくなります。
3.トイレと猫砂
猫が安心してトイレを使えるように、適切なトイレ環境を整えましょう。トイレの種類はオープンタイプ(囲いのないもの)と、ドーム型やフード付きのものがあります。初めての猫には、慣れやすいオープンタイプが無難です。
また、猫砂の種類は鉱物系・シリカゲル系・木製・紙製などがありますが、猫によって好みが分かれるため、試しながら合うものを選びましょう。
トイレは猫が安心して使える静かな場所に設置し、少なくとも1日1回は掃除することが大切です。
4.爪とぎ
猫は本能的に爪を研ぐため、爪とぎは必須です。段ボール製、麻縄巻きのポール型、カーペット素材など、さまざまな種類があります。猫の好みに合ったものを用意することで、家具や壁が傷つくのを防ぐことができます。
5.寝床・隠れ家
猫は1日の多くを寝て過ごします。安心して眠れる場所を用意しましょう。猫用のベッドを用意してもよいですが、最初は柔らかい毛布やクッションを置くだけでも十分です。猫が好む場所に設置すると、より安心してくれます。
また、新しい環境に慣れるまでの間、隠れられる場所があると猫のストレスが軽減されます。部屋の隅や棚の下など、猫が落ち着けるスペースを確保してあげましょう。
6.キャリーケース
移動や通院時に必須となるキャリーケースも、事前に準備しておきましょう。おすすめは、通気性が良く、扉がしっかり閉まるタイプです。布製のキャリーよりも、プラスチック製のしっかりしたもののほうが安全で、長く使えます。
7.おもちゃ
猫のストレス発散や運動不足解消のために、おもちゃを用意しておきましょう。ただし、最初から大量に買う必要はありません。シンプルな猫じゃらしやボールなど、基本的なものがあれば十分です。猫がどんなおもちゃを好むのか、少しずつ様子を見ながら増やしていくとよいでしょう。
8.家の安全対策をする
猫は予想外の行動をすることがあり、危険な場所に入り込んだり、小さなものを誤飲したりすることがあります。特に以下の点に注意して、安全な環境を作りましょう。
- 誤飲しやすいものを片付ける(輪ゴム、ビニール袋、小さなおもちゃなど)
- 観葉植物の確認(猫にとって有害な植物がないかチェック)
- コンセントやコードの整理(かじってしまうと感電の恐れあり)
- 脱走防止対策(玄関や窓に網戸ロックをつける)
9.動物病院をリサーチしておく
猫を迎えた後、健康診断やワクチン接種、万が一の病気の際にすぐに受診できるよう、近くの動物病院を探しておきましょう。初診の際は、猫の健康状態をチェックしてもらうと安心です。
10.家族とお世話のルールを決める
猫を迎える前に、家族と以下の点について話し合っておくと、トラブルを防ぐことができます。
- ごはんの時間や量を統一する(不規則だと猫が戸惑う)
- しつけのルールを決める(テーブルに乗せるかどうかなど)
- 誰がどの役割を担当するか決める(トイレ掃除やごはん係など)
迎えてからでもOK!後回しにできるもの

猫を迎える際には、すべてを完璧にそろえようと考えがちですが、実は後回しにしても問題ないものもあります。猫の個性や好みに合わせて、必要になったら用意するくらいの気持ちで大丈夫です。
高価なベッド
猫用のベッドは種類が豊富ですが、必ずしも高価なものを用意する必要はありません。猫は段ボールやブランケットの上など、意外な場所を寝床にすることがよくあります。
特に、新しい環境に慣れるまでは、ベッドよりも狭い隠れ場所のほうが落ち着くことが多いです。まずは猫が安心できる場所を確保し、その後で好みに合ったベッドを選ぶとよいでしょう。
豪華なキャットタワー
キャットタワーは猫が遊んだり、高い場所に登ったりするのに便利ですが、最初から大きなものを用意しなくても問題ありません。猫によっては、まったく興味を示さない場合もあります。
まずは部屋のレイアウトを工夫し、棚の上や窓辺など、高さのある場所を猫が使えるようにするだけでも十分です。猫が上下運動を好むようなら、後からキャットタワーを検討するとよいでしょう。
大量のおもちゃ
猫用のおもちゃはたくさん売られていますが、猫によって好みが大きく分かれます。せっかく買ったのに遊ばない、ということも珍しくありません。最初はシンプルな猫じゃらしやボールをいくつか用意し、猫の反応を見ながら少しずつ増やしていくと無駄がありません。
また、市販のおもちゃだけでなく、紙袋や丸めた紙、ひもなど身近なものでも遊べることがあります。猫がどんな遊びを好むのかを観察しながら、適したおもちゃを選びましょう。
高級フードやおやつ
猫が健康で過ごすためには、バランスの取れた食事が何より大切です。最初は基本のキャットフードを安定して食べてもらうことを優先し、高級フードやおやつは後から少しずつ試すのがよいでしょう。
特に、新しい環境に慣れるまでは、急な食事の変更がストレスになり、お腹を壊すこともあります。まずはシンプルな食生活を維持し、様子を見ながらバリエーションを増やしていくと安心です。
まとめ

新しい猫を迎えるときは、しっかりと準備を整えておくことで、猫が安心して新しい環境に慣れることができます。ただ、何もかも完璧にそろえる必要はなく、後回しにしても大丈夫なものもあります。
まずは、フードや水皿、トイレ、爪とぎ、寝床、キャリーケースなどの必需品を用意し、猫が落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。逆に、高価なベッドや豪華なキャットタワー、大量のおもちゃなどは、猫の好みを見ながら後で検討しても問題ありません。
焦らず、猫のペースに寄り添いながら、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。