大きな頭と小さな体を持った子猫
小さな体
生後約三週間の「ナキア」と名付けられた子猫の体は、生まれたばかりの子猫と同サイズでした。
遺棄された結果
ナキアは姉と一緒にごみの中に捨てられていたところを発見され、アニマルシェルターに収容されていました。
そこをカリフォルニア州サンホセを拠点として活動している動物愛護団体の『Mini Cat Town』が引き出して保護しました。
ナキアと姉は、その時、極度の栄養失調状態でかなり弱った状態でした。
2匹とも懸命な治療が続けられていましたが、残念ながらナキアの姉は虹の橋へと旅立ってしまいました。
ナキアだけが生き残ることができました。
栄養失調の特徴
ナキアは、大きな頭と小さな体をもっていました。
これは人間の子供でもそうですが、極端な栄養失調になったときの特徴です。
保護したときの体重は通常の子猫の約3分の1しかありませんでした。
Mini Cat Townのスタッフたちは、ナキアに栄養をつけるために、栄養たっぷりの特別な調整乳を作って与え続けました。
脱毛
同団体のスタッフが24時間付きっきりでナキアのお世話をしたことで、ナキアは少しずつですが回復していきました。
ナキアは極端な栄養失調のせいで、お腹と背中の殆どが脱毛していました。
そのためナキアの体を温めるために、人用のソックスでナキア専用のセーターを作り、着せました。
回復と成長
保護されて数日後には、ナキアは離乳食を食べられるまでに回復と成長をとげ、歩けるまでになりました。
普通の子猫のように
ナキアは、食後、自分の体を舐めてグルーミングを始める程、回復と成長を見せました。
当時、同団体のスタッフたちは、「彼女が普通の健康的な子猫のようになるにはまだまだ道のりは遠い事はわかっていますが、少しずつでもこうして前進していくことを見守れるのは、とてもうれしいです。」と語っています。
成長の違い
生後5週間の時のナキアは、生後2週間の普通の子猫と同じサイズでした。
食欲
ナキアは普通のキャットフードを食べ始めたころにはいつもお皿を綺麗にさらえて、一切残すことがないほど食欲旺盛になっていました。
そのおかげで、ナキアの体重は順調に増え、更に脱毛していた毛も生えてきました。
彼女はまだ非常に小さいですが、彼女の未来はとても明るいものになってきたのです。
彼女は今年(2018年)5月1日で生後8週間になりました。
かわいい存在
「ナキアはとても恥ずかしがり屋さんですが、彼女がなついているスタッフにはとても甘えてきます。遊び好きで、私たちにとっては彼女はとてもかわいい存在となっています。」とスタッフの一人が語りました。
生後8週間になったナキアには、毛も生えて体重も増えてきて、そして足に筋肉がつき始めています。
里親
ナキアが生後11週間目の時、永遠の幸せが彼女に届きました。
ナキアに里親さんが現れたのです。
ナキアは里親さんに改名されて”エル”となりました。
先住猫
「里親さんには先住猫のリリィがいるので、エルはきっと楽しく過ごせることでしょう。」とスタッフ。
里親さんはエルとリリィのインスタグラムアカントを持っています。
まだ写真は少ないですが、今後はエルの元気な姿がそこで観れることでしょう。
エルとリリィのインスタグラム:https://www.instagram.com/elleandlilybelle/
最後に
エルは既に里親さんカップルにとてもなついているとのことです。
ゴミの中に捨てられ、姉を失ってしまったナキアは、極度の栄養失調で頭が大きく体が極端に小さな子猫でした。Mini Cat Townのスタッフさんたちの献身的な育児がなければ、ナキアはもうこの世には存在していなかったことでしょう。
そして優しい里親さんにも出会え、新しい家族と永遠の家を得たナキアは、エルとして新しい猫生を元気にそしてとても幸せに過ごしています。
命の重みを感じます。守らなければならない小さな命。
一人でも多くの人達がそのことを感じ取っていただければと心から願っております。
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※この記事の掲載及び写真&動画におきましてはMini Cat Townの承諾を得て行っております。