猫が出している見逃し厳禁な『助けて』サイン7選 言葉で言えない猫たちのSOS

猫が出している見逃し厳禁な『助けて』サイン7選 言葉で言えない猫たちのSOS

猫はストレスや不調を感じると、さまざまな仕草で私たちに「助けて」と伝えようとしてくれます。今回は、猫からの「SOSサイン」について解説していきます。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

1.じっとしている時間が長い

うずくまる猫

いつもより寝ている時間が長い、ぐったりしている、隠れている時間が長いなど、活動時間が極端に短くなった場合は猫の体調に何らかの症状や痛みが出ている可能性があります。

猫は不調を隠す動物なので、姿を隠して出てこないときは不調や恐怖を抱えていることが多いです。

来客や騒音など、ストレスの原因となっているものがある場合は取り除くようにしましょう。

ストレスになりそうな原因がない場合は、どこか体調に異変があるかもしれないので、食欲や排泄、行動に異変がないか確認し、気になることがあればすぐに獣医師に相談するようにしてください。

2.食欲不振

ご飯を見る猫

猫は体調が悪いときに食欲不振になることが多いです。そのため、毎日どのようなペースでどのくらいのご飯を食べているのか、しっかり確認するようにしましょう。

多少の食べムラは問題ありませんが、24時間以上食事をしていなければ病気の可能性が高いです。

一日中全く食べ物を口にしないのであれば早急に、全く食べないわけではないものの2~3日食事の量が減っているといった場合も一度動物病院へ連れていきましょう。

また、生後1~2ヵ月の子猫の場合は食欲が無く、元気が無い場合はすぐに獣医師に相談するようにしてください。

3.排泄に異常がある

トイレに入る猫

猫の排泄は健康を知るための重要なバロメーターです。猫は泌尿器系の病気になりやすいので、毎日必ずチェックするようにしてください。

特に注意が必要なのは、トイレに入るのにおしっこやうんちが出ていないときです。排泄時に痛みを感じ鳴き声を上げている場合も注意が必要です。

きちんと排泄できているかはもちろんですが、排泄量が極端に少ない・多い、血尿や血便が出ているなどの異変がある場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。

4.攻撃的になる

猫パンチ

猫も人間と同じように、ストレスを感じると発散しなければイライラしてしまいます。猫がイライラすると、飼い主や同居猫などに八つ当たりをしてストレスを発散することがあるので注意が必要です。

よく撫でている途中に機嫌が悪くなって噛みついたり猫パンチをされたりすることがありますよね。

多少の八つ当たりであればすぐに治まりますが、威嚇をしてきたり何日も攻撃をしてくるようであれば「ストレスサイン」かもしれません。

怪我や病気で体に「痛み」がある場合も、攻撃をすることで「助けて」と伝えているときがあります。体に異変がないか、猫の様子を確認するようにしましょう。

5.体にしっぽを巻き付ける

しっぽを巻く猫

猫はしっぽの動きから感情を読み取ることができます。警戒心の強い猫は、家の中で危険や不安を感じると「体にしっぽを巻き付ける」仕草を見せることがあります。

このような状態の場合、恐怖を感じて身を守ろうとしているので原因となっているものを取り除くようにしてください。

長時間ストレスを感じている状態が続くと、体調不良になることもあるので注意しましょう。

6.鳴き方がいつもと違う

鳴く猫

愛猫が急に鳴くようになる、もしくは鳴かなくなるときは何らかの不調や異変を感じている場合があります。

また、いつもと違う鳴き方をしている場合も注意が必要です。ストレスや病気が原因で鳴き方が変わることもあるので、可能であれば鳴いている様子を動画で撮り、獣医師に相談してみるようにしましょう。

7.長時間のグルーミング

グルーミングする猫

猫は綺麗好きな動物なので、毎日体を舐めて綺麗にする習性があります。しかし、長時間グルーミングをし続けていたり、同じ個所を執拗に舐め続けていたりする場合は注意が必要です。

猫はストレスや不安を感じたとき、その気持ちを紛らわせようとグルーミングをすることがあります。

また、痛みがある場合もその場所を舐め続けてしまい、脱毛や皮膚炎を起こしてしまうことがあるので気を付けましょう。

まとめ

こちらを見る猫

猫は言葉を話せないので、さまざまな行動から「助けて」とSOSサインを出してくれます。

猫の異変に気が付くためには、日頃からコミュニケーションを取ることが大切です。些細な変化も見逃さないように、愛猫の行動をしっかりと観察するようにしてくださいね。

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