愛猫の健康寿命を伸ばす!『正しいキャットフード選び』3つのポイント

愛猫の健康寿命を伸ばす!『正しいキャットフード選び』3つのポイント

愛猫の健康を守るためには、キャットフード選びが重要。いくつかのポイントを理解することで、猫の食生活をより良いものにすることができます。今回は、猫のフード選びのポイントを解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

1.メインは総合栄養食を選ぶこと

キャットフードと猫

猫のキャットフード選びのポイントとして、まず重要なのがメインのごはんは「総合栄養食」を選ぶこと。キャットフードには様々な種類がありますが、メインとなるのは「総合栄養食」です。

総合栄養食とは、特定の栄養基準を満たし適量と水を与えるだけで猫が健康でいるために必要な栄養を満たせるフードのことを指します。

日本ではAAFCO(全米飼料検査官協会)という基準をクリアしたものが多めです。特に持病などがなければ、パッケージに「総合栄養食」と記載されているものを選びましょう。

総合栄養食と間違えやすいものが、「一般食」。一般食は、料理でいうところの、おかず単品みたいなものです。単独では健康維持に必要な栄養を満たせないため、総合栄養食と組み合わせる必要があります。愛猫の健康を考えるなら、まずはメインに総合栄養食を選んであげましょう。

また、療法食というフードも間違えやすいので注意が必要です。療法食とは、病気になった猫に対して獣医師が処方するフードのことを指します。

治療のサポート目的で使われるフードであるため、健康な猫が食べると逆に健康を害する可能性があります。療法食と記載されたフードは、獣医師から指導があったときのみ選びましょう。

2.ドライフードだけでなくウェットフードも取り入れよう

キャットフードを食べる猫

キャットフードには大きく分けて、ドライフードとウェットフードがあります。どちらもメリット・デメリットがあるため、愛猫の健康を考えるなら両方を適度に取り入れるのがおすすめです。

ドライフードのメリット

ドライフードの特徴として、栄養バランスが安定していることが挙げられます。開封後も保存しやすく、価格も比較的安価なため手に取りやすいです。

ウェットフードのメリット

ウェットフードは水分量が多く、水をあまり飲まない猫の水分補給にも役立ちます。また、香りが強いものが多いため、食欲が落ちているときでも食べやすいです。食感はしっとりしており、シニア猫や歯が弱い猫にも向いています。

しかし、ドライフードと比較すると価格は少し高めです。

ドライフードを主食にしつつ、ウェットフードを適度に混ぜることを「ミックスフィーディング」といい、栄養バランスと水分補給の両方をカバーできます。愛猫の好みや健康状態に合わせて、ウェットフードも上手に取り入れましょう。

3.ライフステージにあったフードを選ぼう

キャットフードを食べる猫

人間もそうですが、猫は成長段階によって必要な栄養が変化します。そのため、ライフステージに適したフードを選ぶことも重要です。

1歳未満で成長期の子猫には、高たんぱく・高カロリーのフードが必要。体の発達を助けるため、「キトン(子猫用)」と記載されたフードを選びましょう。

次に1歳~7歳からの成猫は、バランスの取れた食事がベスト。カロリーの摂りすぎを防ぎつつ、良質なたんぱく質が含まれるフードを選ぶと、健康的な食生活を維持しやすくなります。

最後に7歳~からのシニア猫。消化機能や腎臓の働きが低下するため、低リン・低ナトリウムのシニア向けフードが適しています。愛猫の年齢に適したフードを選び、健康をサポートしましょう。

まとめ

キャットフードを食べる猫

愛猫の健康寿命を伸ばすためには、適切なキャットフード選びが欠かせません。基本は「総合栄養食」を選び、ドライフードとウェットフードをバランスよく取り入れましょう。また、ライフステージに合ったフードを選ぶことも大切です。

毎日の食事が猫の健康を大きく左右します。愛猫の元気な姿を長く見守るために、今回の記事を参考に正しいフード選びを心がけましょう。

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