猫は飼い主をバカにするの?
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猫が飼い主を馬鹿にしているかどうかは、断定的な答えを出すのが難しいです。
なぜなら猫の世界の上下関係は、人間ほどはっきりしていなくて曖昧であり、「馬鹿にする」という行為の定義や、猫の意図を正確に理解することが困難だからです。
しかし猫が見せる特定の行動や態度から、飼い主に対する感情や関係性を推測することは可能でしょう…それは次の段落で紹介しますね。
そして覚えておきたいのが、完全に猫から見下されるのはNGということ。
なぜなら猫の世界には曖昧なりとも優劣がつけられているパターンもあって、飼い主を明らかに自分より下と思っていると、信頼関係が築けないからです。
いわゆる「下僕」状態ですが、本当の下僕になるのは避けるべきといえます。あくまでも人間と猫の関係は対等であるのが望ましいのです。
飼い主を「バカにしている」と思しき…3つの代表的な行動
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1.無視をする
名前を呼んでも、声をかけても、猫は知らんぷり。わざと聞こえないふりをしたり、鳴き声やしっぽもふらない場合、飼い主を「どうでもいい存在」と思っている可能性があります。
基本的に猫は、機嫌がいいときは鳴いて返事をする、返事がめんどくさくなった場合はしっぽで返事するなど、何かしらのアクションを示す場合が多いです。
しかしそういった反応がない場合は、飼い主を下に見ているとも考えられます。反応しても、メリットがないと思っているのです。
2.高いところから見下ろす
猫は本能的に高所を好みます。これは捕食者から身を守り、周囲の状況を把握するための行動でもありますが、飼い主をうえからじっと見ているのは、もしかすると「わたしはあなたより上」とアピールしているのかもしれません。
ただし猫は飼い主に主張をアピールするときや、縄張りの確認をするときも上から見てくる場合もあるので、この行動だけで判断するのは難しいです。
3.触ろうとすると怒る
猫が飼い主のひざに乗ってきたと思いきや、触ろうとしたら怒るというのも飼い主を馬鹿にしている可能性が考えられます。
「自分よりも下のクセに勝手に私に触ろうとするんじゃない」とでも言っているのでしょう…。自分より格下の相手に、許可なく触られるのは許せないという態度を示します。
猫に格下と思われてしまう理由は?
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猫が飼い主を格下と思うのには、以下のような飼い主の行動が理由となり得ます。
猫と目をそらす
猫からの視線を避けたりする行動は、猫社会では下位の個体が見せるサインとして認識される場合があります。人間が愛情表現として見つめる行動も、「敵意」を表し、実は逆効果になることも。
そのためもし愛猫と目が合った時には、まばたきをして「親愛の気持ち」を表現してくださいね。
要求を応えすぎる
過剰な甘やかしや過保護な態度は、猫の視点からするとただの「都合のよい存在」となりかねません。
また自由の限度を覚えなかったり、自立心の欠如にもつながるので、猫とは適度な距離感を保つことが重要です。
まとめ
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猫は飼い主を「バカにしている」かは不明ですが、自分より立場が下とは思っているかもしれません。そして飼い主を格下と判断した猫は、今回紹介したような行動を見せる場合があります。
ただしそういった行動が見られた場合でも、猫が必ずしも飼い主を馬鹿にしているとは限りません。もしかすると、ほかにも猫なりの言い分や理由があるかもしれません。
とはいえ飼い主としては、猫との関係性を見直す良い機会にもなるでしょう。
猫との良好な関係を築くためには、猫の気持ちを理解しようと努めるのが肝心。猫の行動には必ず意味があるので、猫の言葉に耳を傾け、気持ちに寄り添ってあげましょう。