猫をなでると『静電気が起きやすい』のはなぜ?痛い静電気から猫を守る3つの方法

猫をなでると『静電気が起きやすい』のはなぜ?痛い静電気から猫を守る3つの方法

みなさんは、冬などの乾燥した日に猫をなでると「パチッ」と静電気が起きて驚いたことはありませんか?なぜ猫をなでると静電気が発生しやすいのか、猫と静電気の関係について解説していきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫をなでると静電気が起きる理由

撫でられている猫

静電気は空気中の湿度が低くなると乾燥によって物質同士が電気を帯びやすくなるために起きます。猫をなでたとき、手と猫の毛が摩擦を起こすことで静電気が発生してしまいます。

冬場や乾燥した室内では、静電気が頻繁に起こります。静電気の「パチッ」という感覚は猫にとってもストレス。猫が快適に過ごすためにも静電気対策は必要です。

1.部屋を加湿する

加湿器

静電気対策として最も効果的なのは、室内の湿度を保つことです。湿度が高いと空気中の水分が電気を放電するため、静電気が発生しにくくなります。加湿器などを使用して、湿度を保つのがおすすめです。

特に暖房を使用する冬場は湿度が下がりがちです。普段、猫が過ごすスペースでは、こまめに湿度をチェックしながら加湿器などで調整しましょう。

ただし、加湿器の中でもアロマディフューザーの機能があるものはおすすめしません。猫にとって、アロマは危険性が指摘されているアイテムです。人間にとってはリラックス効果があるアロマですが、猫には有害な可能性があります。

静電気対策で加湿器を使用するときは、アロマは用いず水蒸気だけで室内を加湿しましょう。

2.部屋干しも効果的

部屋干し

加湿器がない場合や、さらに湿度を高めたいときには、洗濯物を部屋に干すのもおすすめです。お金をかけずに湿度を上げられるだけでなく、家事の効率化にもつながります。

部屋の加湿というだけであれば、濡れタオルを室内に干すだけでも効果があります。猫がよく過ごす場所の近くに置くだけで、猫の静電気対策に役立つことでしょう。

手っ取り早く部屋の湿度を高めて静電気を防止したいという方は、試しに部屋干ししてみてください。

3.飼い主さんの手も保湿

女性の手

静電気を防ぐためには、部屋の湿度だけでなく飼い主さんの手にも注意が必要です。乾燥した手で猫をなでると、摩擦が起きやすく静電気が起こる原因になります。保湿クリームを使って手をしっかりと潤わせることで、静電気の発生を抑えることができます。

ただし、猫が舐めても安全な成分のものを選ぶようにしましょう。市販のハンドクリームなどはものによっては猫にとって好ましくない成分が含まれている場合があります。安全性という観点でおすすめなのは、「ワセリン」と「馬油」。どちらも猫が舐めても安全な代物で保湿効果もバッチリです。

まとめ

撫でられている猫

猫をなでると静電気が起きるのは、乾燥による摩擦が原因です。「部屋の湿度を保つ」「部屋干しを活用する」「ワセリンや馬油で飼い主さんの手を保湿する」など、簡単にできる対策を取り入れることで、静電気の発生を抑制できます。

静電気が少なくなると、ストレスが減るだけでなく猫も暮らしやすくなるため、ぜひ今回の記事の内容を日常生活に取り入れてみてください。

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