海外に居る働く猫たち5選
それでは早速、働く猫たち海外編を、見ていきましょう。
1.ビール醸造工場で働く猫たち
Not happy that people are touring @empiricalbrew today. They come near this barrel and I'll snap. #stinkface #sourpuss #brewerycat #beer #cats #ravenswood pic.twitter.com/Qs8W40ML0u
— Venkman the Cat (@VenkmanTheCat) 2018年3月2日
アメリカ・シカゴにある、Empirical Breweryでは、野良猫を積極採用しています。
シカゴは元々、ネズミ被害が多い地域でした。ビール工場と言えば、ビールの原料になる麦が大量にある所。それらをネズミに食べられてしまっては、大損害です。その解決策として、地元の保護団体から4匹の元野良猫を迎えた所、見事にネズミを追い払ってくれたそうです。
広いビール工場で伸び伸びと過ごす猫たち。猫にしてみれば快適な居場所が手に入り、人からすればネズミを追い払ってくれ、しかもかわいいという良い事ずくめ。
シカゴには「Cats at Work」と言うプログラムがあり、元野良猫で警戒心が強く、一般家庭向きではない猫たちを「ネズミ捕りのプロ」として、ネズミに悩む企業などに紹介しているそうです。猫も人も助かるこのプログラム、素晴らしい取り組みですね!
↑Empirical Breweryで働く猫たちの、動画もどうぞ↑
2.セラピストとして働く猫スタッドリーさん
再び、アメリカです。ワシントン州のプロヴィデンス・セントピーター病院には、スタッドリーと言うオッドアイが美しい、ほわっほわの白猫が、セラピー猫として働いています。スタッドリーは、とても穏やかで、患者さんに撫でられても全く嫌がる気配がありません。
スタッドリーは病院に常駐している訳ではなく、普段は飼い主さんと一緒に暮らしているのですが、定期的に病院を訪れ、闘病生活を送る患者さんたちの、心の拠り所になっています。スタッドリーに触れた人は、とても素敵な笑顔になり、辛い闘病の疲れを癒しています。
3.図書館で働く3本足の猫ジャスパーさん
Do pop in and see us during the Summer - but remember we are not open at the weekend
The Marshall Library of Economics, University of Cambridgeさんの投稿 2016年6月13日月曜日
続いては、イギリス、ケンブリッジ大学の図書館で働く猫さんです。ジャスパーという名のオス猫は、交通事故で足を1本、失ってしまいました。ですが、そのハンディを物ともせず、図書館を縦横無尽に動き回り、学生さんたちを癒し、本を温め(笑)、チェックを怠りません。
にゃんと、学生さんたちの心を癒す「キャット・カウンセリング」も行っているのだとか。試験続きで疲れた学生さんたちを、今日も元気にしているのでしょう。
事故で足を失うという不幸に見舞われたジャスパーですが、こうして皆に愛され、幸せに暮らしています。
4.公務をこなす猫
イギリス首相官邸に住む猫ラリーは、ネズミ捕獲隊長として、働いています。首相官邸のあるダウニング街は昔からネズミが多い街だったため、猫を雇う習慣があったそうです。
1924年からは正式に、ネズミ獲りとして猫が雇用されているのだとか。官邸を出る時はドアマンがドアを開けてくれ、帰ってきた時もドアを開けて貰えるというVIP待遇。セキュリティの問題からか、さすがに官邸のドアに、猫用ドアは設置しないようですね!
5.ニューメキシコ州ドニャアナ郡庁舎の猫達
Are you looking for the "purrfect" pet? These adorable babies are available for adoption at the Government Center Kitty...
Doña Ana County Government Centerさんの投稿 2015年5月15日金曜日
またまた、アメリカからです。ニューメキシコ州ドニャアナ郡庁舎には、「猫の図書館」と呼ばれている施設があります。
そこには動物シェルターから来た猫たちがたくさんいて、来る人と一緒に過ごしたり、オフィスにレンタルされたりすることも。庁舎で働く人たちの、ストレスを解消してくれています。
猫の図書館にいる猫を、自宅に迎えることも可能。職員が猫の図書館についてネットにアップしたところ、世界中で「羨ましい!」と話題を呼びました。
日本にもいる働く猫達3選
海外には、猫が働く現場が多くあるようですが、日本だって負けていません。日本国内で働く猫たち、ピックアップしてみました!
1.たま駅長
にゃんご!にゃんご!感激ですにゃ〜!
— 駅長たま (@ekichoTAMA) 2015年2月1日
本当にありがとうございますにゃんご! pic.twitter.com/D9cIKAnIpm
日本で働く猫と言えば!「たま駅長」でしょう。今は、天国で和歌山鉄道貴志駅を見守っていますが、その功績は海を超え、海外にまで響き渡っています。後任には「ニタマ」駅長が就任し、訪れる人々を、温かく迎えています。
2.政治猫「まーご」さんと「にゃーにゃ」さん
↓まーごさん
↓にゃーにゃさん
TV東京で放送されていたニュース番組「週刊ニュース新書」では、ゲスト出演する政治家たちと戯れる猫が話題となっていました。「政治猫」として親しまれていた「まーご」と「にゃーにゃ」。
残念ながらまーごは、2014年10月にその生涯を閉じました。後任のにゃーにゃも、まーごに負けず劣らず活躍していましたが、番組は現在放送終了となっているので、その姿を見ることはできません。
まーごの死のニュースは瞬く間にネット上を駆け抜け、2時間限定の献花には、なんと500名もの人が集まったそうです。ただいるだけで存在感を感じさせ、多くの人がその死を悼むほどのまーご。猫のすごさを感じさせてくれました。
3.飼い主さんと一緒に出勤する猫
東京・晴海にあるファーレイ株式会社では、社員が飼う猫と一緒に出勤しても良い会社として、有名です。しかも保護猫を飼っている社員には、猫手当が月5千円支給されます。
【直前】ファーレイ株式会社会社説明会のご案内。今週の金曜日(4月27日)14時~17時、晴海本社にて。詳細は弊社ウェブサイトにてエントリーください。当日の厳守事項→ヘッドホンのケーブルはカバンの中におしまいください。 pic.twitter.com/A1pEkhON5i
— ファーレイ株式会社 (@v_ume) 2018年4月25日
猫がいる事がきっかけで取引が始まったり、就職希望者からの問い合わせが増えたりと、猫の恩恵に預かっています。
ただ、猫が仕事を邪魔することも、良くあるそうです。そんなハプニングもピリピリしがちな社内の空気をほぐしてくれ、和気あいあいと仕事ができるのが、猫が社内にいるメリットとなっています。
猫を会社に連れてきて良い、というのは、創業当初から始まったことだそうですが、社長さんが猫好きだった為、飼い主のいない猫を保護したい、という気持ちも大きかったそうです。
話題作りの為ではなく、猫を大切にする気持ちから生まれた事が、会社の成長に大きく貢献していることは確かです。正に、「猫の恩返し」ですね!
まとめ
世界中で活躍する、働く猫たち。ただそこにいるだけで、人に恩恵をもたらしてくれるのですから、本当にありがたい存在です。猫が1匹いると緊張がほぐれ、人々が笑顔になります。
その力は、絶大です。猫が働く場所が増えることで、日本の猫が置かれる状況が、変わってくれると嬉しいですね。