猫の『被毛の種類』は長短だけじゃない!4つの被毛タイプと代表的な猫種

猫の『被毛の種類』は長短だけじゃない!4つの被毛タイプと代表的な猫種

猫の被毛には、体温調節や防水、紫外線から皮膚を守ったりとさまざまな役割があります。そんな猫の被毛には、長さ以外にも種類があるのをご存じですか?今回は、猫の「被毛の種類」について解説していきます。

1.短毛の猫

眠るキジトラ

短毛種の特徴は、性格が明るくて活発な子が多く、好奇心旺盛な一面を持つところです。

長毛種に比べると運動量が多く、これは野性の名残りがあるからと言われています。短毛と言えど抜け毛はあるので、日々のブラッシングは欠かせません。

短毛種で人気なのは、

  • スコティッシュフォールド
  • ブリティッシュショートヘア
  • ベンガル
  • マンチカン
  • アメリカンショートヘア
  • エキゾチックショートヘア

などが特に人気の猫種です。

また、雑種猫は日本で暮らす猫の大半を占める人気を誇ります。猫と言われてイメージするのは、短毛種の猫ではないでしょうか。

2.長毛の猫

長毛猫

上品な見た目の長毛種は、個体差がありますが比較的穏やかな性格の子が多いと言われています。

ぬいぐるみのようにモフモフとしたボディが魅力的ですが、その美しい被毛を保つためには毎日のブラッシングが必要不可欠です。

食事で口周りが汚れやすいため、こまめに汚れを拭き取ってあげるようにしましょう。

長毛種で代表的な猫種は、

  • ペルシャ
  • メインクーン
  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • ソマリ
  • サイベリアン
  • ラガマフィン
  • ミヌエット

などが人気の種類です。

人懐っこい性格も多く、初めて猫を飼う人でも扱いやすい猫が多いです。

しかし、短毛種に比べると毎日のケアが重要になるので、お世話を怠らずにできる人でなければ難しいかもしれません。

3.無毛の猫

無毛猫

猫の中には、被毛のない、もしくは極めて短い被毛を持つ種類の猫がいます。

代表的な猫種は「スフィンクス」や「ピーターボールド」などです。全く毛が生えていない場合は皮膚の色のみですが、少しでも毛が生えていれば「白」「黒」「シナモン」などの色や柄があります。

皮膚のたるみやしわがあり、大きな目と耳、細長いしっぽが特徴的な猫です。肌触りは滑らかで、見た目に反して体力があるのも特徴です。

初めて見る人は少し怖いと感じるかもしれませんが、社交的で多頭飼いにも適している猫種です。

無毛種を飼うときには、温度調整と皮膚の清潔を保つことが重要になります。温度変化で体調を崩しやすいだけでなく、紫外線の影響も受けやすい体をしています。

季節問わず室温を一定に保つ、定期的なシャンプーが必要になるなど、他の猫種よりもより繊細な体調管理が必要になるようです。

4.巻き毛の猫

巻き毛猫

猫の被毛は短毛・長毛どちらも長さが違うだけで直毛の猫が一般的です。しかし、中には毛がくるりとカールした「巻き毛」を持つ猫もいます。

巻き毛の猫で代表的なのは

  • セルカークレックス
  • ラパーマ
  • コーニッシュレックス
  • デボンレックス
  • スクーカム

などです。

巻き毛になるのは遺伝で決まるようで、なかには直毛で生まれてくる子もいます。

巻き毛でも短毛・中毛・長毛とさまざまな長さがあり、きょうだいでも毛の長さが違うということもあるようです。

巻き毛の猫は被毛が柔らかいため、毛が絡まりやすく抜け落ちにくいのが特徴です。定期的にブラッシングをしてあげる必要がありますが、やりすぎるとカールがなくなってしまうこともあるので注意しましょう。

また、巻き毛の猫は皮脂の分泌量が多く、皮膚トラブルを引き起こしやすいと言われています。そのため、月1程度のシャンプーが推奨されています。

なお、シャンプーもやりすぎてしまうとかえって皮膚トラブルを悪化させてしまいますので、獣医師に相談しながら皮膚を清潔に保つようケアをしていきましょう。

まとめ

ブラッシングされる猫

猫の被毛と言えば、短毛と長毛といったイメージですが、実は他にも珍しい被毛を持つ猫もいます。

無毛や巻き毛の猫はまだ珍しく、日本ではあまり見かけないかもしれませんね。

どの猫もとても可愛らしいですが、猫種に合ったお手入れが必要になります。どのような猫をお迎えする場合でも、愛情を持って必要なケアをしっかりと行うようにしてくださいね。

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