1.道端のコンビニ袋が猫に見えてしょうがない
猫好きのみなさんは、おそらく、間接視野が発達しています。視界の端に入ったものなら何であれ、猫に見えてしまうからです。
その代表的な例は、道端に落ちている白いコンビニ袋です。冬の強風にあおられ、アスファルトの上を滑っていくコンビニ袋を見るや否や、猫好きさんの脳裏には、次の選択肢がすぐに思い浮かびます。
① 白猫、②耳と頭のてっぺんだけ灰色の白猫、③白毛の目立つ三毛猫。3択すべて、猫です。
弁当用のコンビニ袋、ひと塊の枯れ草、車止めの石、地面のしみ、風で飛んだ洗濯物、なぜか転がっている自転車のサドル、民家のひとつだけ色の違う壁など、一歩外に出れば、あちこちに猫がいます。
路上のモノたちに猫を見い出せるのは、猫好きさんの日常が猫愛に満ちあふれているからでしょう。ある意味、愛猫との暮らしで培われた特殊能力です。
ただし、猫との出会いがあまりにも多い日は、相当にお疲れモードになっているかもしれません。早めに休んで心身のリフレッシュを試みてください。
ところで、「なんだ、コンビニ袋か…」と事の真相を知るとき、ちょっとガッカリしてしまうのは、いったいなぜでしょうか。
2.猫にまつわるものを捨てられない…
愛猫を含め、猫にまつわるものをなかなか捨てられないのも、猫好きさんの特徴かもしれません。
たとえば、猫好きさんであれば、愛猫を撮り過ぎて、スマホが容量オーバーになった、という経験は珍しくないでしょう。
他の人からすると似たような写真でも、猫好きさんには微妙な違いがわかっています。どれもこれもかわいく、貴重な写真ばかりです(本人談)。
たっぷり時間を使って、いろいろと見比べてみても、やはり、何ひとつ消せません。愛猫暮らしは、スマホ容量とのせめぎ合いの日々でもあります。
写真だけでなく、何年も使い古した毛布や猫ベッド、子猫の頃に愛用していたキャリーケース、歴戦を耐え抜いたぬいぐるみやおもちゃなど、愛猫関連の猫グッズもまた、猫好きさんは潔く処分できません。
そうでなくても、猫好きさんのおうちには、衝動買いした猫デザインのさまざまなグッズがあふれ、居住スペースを圧迫しています。
おまけに、財布には愛猫のお髭が大切そうに保管されています。半期に一度の贈り物を捨てるなんてとんでもない。猫好きさんはそう主張します。
猫のお髭は、日本では金運、ヨーロッパでは良縁をもたらす、と言われています。猫好きさんだって、月並みな幸せは大好物です。
3.地元の猫とはだいだい顔見知り
猫好きさんの中には、地元で見かける猫たちに精通している人もいます。
アウトドア派の猫好きさんは、空き地の草の凹み具合で猫のけもの道を知り、住宅街のガレージ前に漂うおしっこの匂いからマーキングの可能性を嗅ぎ取ります。
猫が出没しそうなスポットはもちろんのこと、自分の行動範囲内(パトロールエリア)に限っては、どこでどんな猫が暮らしているのか、だいたい把握しています。
上級者になれば、それぞれの猫に名前をつけ(トラ系猫にはトラ○○とつけがち)、ボス猫をはじめとした現場の相関図まで頭に入っています。
実生活では人見知りが激しく、交友関係も狭いのですが、外猫界での顔はものすごく広い。これもまたアウトドア派な猫好きさんの知られざる一面です。
電柱の迷い猫の貼り紙を見たら、悲しくなるのも猫好きさんの特性でしょう。途方に暮れる飼い主さんのために、いつにも増して地元のパトロールに熱が入ります。その姿は、まるで覆面猫探偵のようです。
どこで何をしていても、猫のことが気になるのはなぜか?人生の途上で、猫好きさんが幸運にもかわいい愛猫と出会ってしまったからです。
そのめぐり逢いの力が、偶然を必然に、猫好きさんの人生をより良い方向に変え、ついでに道端のコンビニ袋を白猫に変えます。
まとめ
猫と暮らしていると、それまで自分軸だった生活が、愛猫中心に変わります。いわば、猫飼いの摂理であり、抗うすべはありません。
今回は、日常でふとした瞬間にほとばしる猫愛について、3つの具体例を紹介しました。それぞれの飼い主さんだけが知るマニアなツボもきっとあることでしょう。
これからも猫好きあるあるで他の猫好きさんたちと盛り上がってみてください。