1.撫ですぎ
猫が自ら飼い主さんに「撫でて!」と要求してくることってありますよね。そして「要求に応えていただけなのにいきなり噛まれた」という飼い主さんも多いかもしれません。
実は猫なりに「もう満足した」というサインを出しているのですが、飼い主さんがそれに気づかずに撫で続けていると「もういいって言ってるでしょ!」と怒られてしまう…というのが理由のようです。
この行動は「なですぎ猫反撃行動」と表現されることもあるようで、その名の通り猫からの「もういいよ」のサインを見逃してしまうことで反撃されてしまう…というもののようです。
猫が飼い主さんから離れようとしたりしっぽをバタンバタンと叩きつけるように振ったり、イカ耳になったりというのが「もう撫でないで」のサインです。これを無視してしまうと引っかかれたり噛まれたりしてしまうことになるのだそうです。
また「撫でて欲しい場所と飼い主さんが撫でている場所が違う」という場合にも猫のほうから抗議されることもあるようですよ。
2.獲物と勘違い
飼い主さんの手を獲物だと勘違いして攻撃してくる猫もいるようですが、原因の多くが「子猫のころに飼い主さんの手で遊ばせたことがある」というものなのだそう。
子猫のうちは噛む力も弱いため、つい手で遊んでしまう飼い主さんもいらっしゃいますが、そういった猫は成長しても飼い主さんの手を「遊ぶもの」と誤解したままになってしまうことがあるようです。
子猫のうちから遊びの時間には必ずおもちゃを使い、飼い主さんの手を「おもちゃ」と同等に思われないようにする必要があるでしょう。
なお遊ぶ時におもちゃを使っていても、勢い余って「おもちゃを持った手」を攻撃してしまう子もいるそうなので、遊ぶ際にはケガしないように気をつける必要もありますね。
3.甘えているつもり
猫自身は甘噛みのつもりでも力加減が分からずに『攻撃』と同等の力で噛んだりしてしまうこともあるようです。
猫の社会化期(生後2~7週間程度と言われています)に他の猫と接したことがない場合、遊ぶ時や甘噛みの手加減の仕方が分からないまま育ってしまう子が一定数存在するのです。
そのため猫自身は甘噛みをしたつもりでも飼い主さんの手にケガをさせてしまった…ということも少なからずあります。
これは飼い主さんが猫と取っ組み合いの遊びをして教えるわけにもいかないため難しい問題ですが、噛まれたら都度「痛い!」「やめて!」と短く大きめの声で猫に注意するようにしたほうが良いでしょう。
筆者宅の一番の先住猫も社会化期に他の猫と接しておらず甘噛みの手加減ができない子だったのですが、その後迎えた猫ととても仲良しになったため『大切な子を傷つけたくない』と思ったのか、気がつくと我が家で一番手加減が上手くなりました。
もし社会化期を逃してしまっても後輩猫との仲がとても良好な場合には、特殊なケースではあると思いますがこういった事例もあるため、そこまで深刻にならなくても良いのかもしれませんね。
まとめ
猫が手を攻撃してくるのにはちゃんとした理由があるようです。特に「撫でて!」と要求された場合には「もういいよ」のサインを見逃さないように注意する必要もあります。
大好きな飼い主さんに攻撃するのは猫にとっても最終手段であり、とても不本意なことです。飼い主さんのことをわざと傷つけようとしているわけではありませんので、飼い主さんも猫からのサインをしっかり読み取れるように『歩み寄り』の姿勢を見せてあげることが大切だと言えるでしょう。