猫はなぜ『気まぐれ』なのか?考えられる3つの理由 お天気にもキモチが左右されちゃう?

猫はなぜ『気まぐれ』なのか?考えられる3つの理由 お天気にもキモチが左右されちゃう?

猫と暮らしていると、「気まぐれ」という言葉がぴったりだと感じることがあるかもしれません。飼い主さんが「甘えてきたから撫でようとしたら、急にそっけなくされてしまった」など、まるでその時々の気分で行動しているように思えて、不思議に感じることもあるでしょう。この記事では、猫が気まぐれに見える理由について、一つ一つ紐解いていきます。

くるくる変わる猫のキモチ

飼い主に甘える猫

猫には、「気まぐれ」な行動に見える背後に、実はさまざまなキモチがあると考えられています。その中でも代表的な4つのキモチについて詳しく見ていきましょう。

子猫のキモチ

飼い猫は、飼い主を親猫のように感じて甘えることがあります。しっぽを立てて寄り添ったり、「遊んで」と誘ったりする行動は、成猫でも飼い主との安心感によるものです。

親猫のキモチ

飼い主のもとにおもちゃや獲物を運んでくる行動は、親猫が子猫を気遣うように、飼い主を守りたい「親猫のキモチ」の表れです。

飼い猫のキモチ

お腹を見せたり、リラックスしているときは、家を安全な場所と認識している証拠で、安心してくつろげる「飼い猫のキモチ」に浸っています。

野生のキモチ

急に家中を駆け回ったり、おもちゃで遊んだりするのは「野生のキモチ」が刺激されているときで、特に夜に活発になる「夜の運動会」も、この狩猟本能が理由です。

猫が気まぐれに見える3つの理由

窓辺で眠る猫

猫の行動が「気まぐれ」と言われるのは、以下の3つの性質が影響しています。これらの特徴を理解することで、猫の行動に秘められた背景や理由を少しずつ紐解くことができるかもしれません。

1.猫は単独行動を好む

猫は本来、単独で狩りをして生活する動物です。野生の環境では、他の猫や動物と群れを作らず、自分のペースで行動することが生きるために欠かせませんでした。

このため、現代の飼い猫にも、誰にも左右されずに自分の好きなときに好きな行動を取ろうとする傾向が残っています。猫にとって「マイペースでいること」はごく自然なこと。

飼い主さんが近づいたときに逃げてしまったり、予想できない行動をとったりするのは、その独立心からくるものなのです。

2.表情が読みにくい

猫の感情は、顔の表情だけではなかなか読み取ることができません。しっぽや耳、体の動きなどで気持ちを表現しているため、気持ちがわかりにくいと感じることも多いでしょう。

例えば、猫は嬉しいときやリラックスしているときに「ゴロゴロ」と喉を鳴らしますが、驚いて警戒しているときには耳を横に倒したり、しっぽをぴんと立てて飼い主さんに甘えるしぐさを見せることもあります。

このように感情が行動に表れる分、飼い主さんには一貫性がないように感じられることがあり、それが「気まぐれ」に見える原因ともなっています。

3. 時間や季節で気持ちが変化する

猫は人間と異なる生活リズムを持つ動物で、特に夜明けや夕方に活発に動く「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という習性を持っています。猫が朝早くから活動的になったり、夜にテンションが高くなるのはこのためです。

また、猫の活動や気分は季節の変化にも影響を受けます。寒い季節には日向で丸くなって寝ている姿が多く見られ、暑い季節には日陰でのびのびと体を伸ばして涼んでいます。

こうした時間帯や季節による気分の変化が、猫の気まぐれさを引き立てる要因となっているのです。

天気でも気持ちが左右される?

暖をとるネコ

猫の気分は天気にも影響を受けます。雨の日や暑すぎる日など、気温や湿度の変化によって行動が変わることがあるのです。これが「気まぐれ」な行動に見える一因となることもあります。

  • 雨の日:猫が普段よりおとなしく、よく眠ったり静かに過ごすことが多い
  • 晴れて暑すぎる日:猫は暑さに比較的強いものの、日本の湿気の多い夏には影響を受けやすく、暑すぎると活動が減る
  • 寒い雪の日:雪の日にはエネルギーを節約しようと本能的に動きが減り、昼寝が増える

まとめ

舌を出す猫

猫の「気まぐれ」に見える行動には、その背後に自然な理由が隠れています。単独行動を好む習性や、表情がわかりづらいこと、天気や季節による影響など、猫が本来持つ特性や環境の変化が関係しているのです。

猫は言葉で気持ちを伝えない分、その行動に多くのヒントが隠れています。猫の気分や習性を知ることで、猫との生活がさらに楽しいものになり、深い信頼関係を築くことができるでしょう。

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