愛猫の「どこでも爪研ぎ」問題
猫は飼っているご主人や、周りの人を本当に癒してくれる存在ですよね。そんな可愛らしい猫たちですが、たまに「問題行動」を起こしてしまいます。そんな問題行動で、愛猫くーちゃんの問題はあちこち「どこでも爪研ぎ」です。
愛猫くーちゃんは自宅で飼っているのですが、段ボールの爪研ぎの場所以外の場所で爪研ぎをしてしまう問題行動でとても困っています。では、猫があちこちどこでも爪研ぎをしてしまう問題行動の原因や心理はどのようなことがあるのでしょうか。
今回は猫の「どこでも爪研ぎ」をしてしまう問題行動についてご紹介したいと思います。
猫は何のために爪研ぎをするのか
そもそも、猫は何のために爪研ぎをするのでしょうか。ペットショップなどにも販売がされていますが段ボールで作られた様々な形の「爪研ぎ」がありますよね。猫は何のために段ボールの爪研ぎでバリバリと爪を研ぐのでしょうか。
ここでは、猫は何のために爪研ぎをするのかについてご紹介します。
マーキングをするため
猫が爪研ぎをする理由の1つとして「マーキングをするため」です。野生に生息していた猫の本能である行動です。犬はおしっこをして、自分の縄張りを示します。
それと同じような意味で、猫は爪を研ぐことによってそこらに傷をつけ、自分の縄張りであることを示しています。
「爪研ぎだけでマーキングになるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫の爪や肉球からはフェロモンのようなものを含んだ臭いを発しているので爪研ぎをして自分の存在をアピールする傾向にあります。
また猫は、
- 強い猫に見せるため
- 大きい猫に見せるため
これらのことをアピールするためになるべく「高いところ」に爪跡を残そうとする習性を持っています。
ストレス
猫は「ストレス」によっても爪研ぎをします。「自由奔放でマイペースな猫にストレスなんてあるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫にもストレスはあります。
例えば
- 飼い主がかまってくれない
- 餌に飽きた、不満がある
これらのような理由によってもストレスになっていることがあります。
猫は勿論言葉を話すことができませんが「してほしいこと」を飼い主が理解してあげないと猫にとっては大きなストレスになってしまうこともあります。そんなときに「飼い主さん気づいて~」と言わんばかりに爪研ぎをするのです。アピールとも言えるでしょう。
爪のお手入れがしたいから
猫が爪研ぎをする理由として「爪のお手入れがしたいから」ということもあります。ネコ科である動物は皆爪研ぎをします。ですので、この爪研ぎをするという行動は猫の本能でもあるのです。
野生に生息していたとき、猫の武器は「爪」でした。鋭利な爪を使って天敵と戦っていました。天敵がやって来たときにに爪を研いでいないと武器がないのと同然です。
ですので、天敵にも万全に戦うことができるように爪研ぎをするという習性があります。また、猫の爪は古くなると自然と剥がれるようになります。
猫を飼っていると「剥がれた爪」が地面に落ちていることもありますよね。ですので、猫の爪研ぎは爪を磨いているというよりも尖った新しい爪にするために「古い爪を剥がす」ためにしている行動なのです。
愛猫くーちゃんの問題行動である、壁や襖、家具などに爪研ぎをしてしまうのはこれらが原因だったのです。自宅で飼っているのに「野生本能」で爪研ぎをされてしまっては困りますよね。そこで、つづいては「対策」についてご紹介します。
猫があちこちで爪研ぎをしてしまうときの対策
猫があちこちで爪研ぎをしてしまうときの対策はどのようにすれば良いのでしょうか。猫が自宅の壁や襖などあちこちに爪研ぎをしてしまうと困ってしまいますよね。そのようなときの対策についてできることをご紹介したいと思います。
たくさん構ってあげる
まずすぐに取り組めることは「たくさん構ってあげる」ということです。仕事や家事、育児などでいつもより猫を構ってあげれなかったときなどに「ごめんね」という気持ちでたくさん構ってあげましょう。
猫はストレスで爪研ぎをしていることもあるので、飼い主に甘えることによってストレスが軽減されます。それにより、あちこちにしてしまう爪研ぎも落ち着く可能性もあります。
餌を変えてみる
つづいて、あちこちにしてしまう爪研ぎ対策として「餌を変えてみる」という方法もあります。実は餌が不味かったり、飽きていたり、足りていなかったり...と様々なことで猫がストレスを抱えてしまっていることもあります。
猫の餌の食べ具合も見ながら「餌を変えてみる」という対策をしてみるのも良いでしょう。
爪研ぎを与える
そして、最後にできる対策として「爪研ぎを与える」です。猫を飼っている自宅にはほとんどの人が「爪研ぎ」を置いていると思います。しかし、段ボールの爪研ぎ以外の場所でしてしまう問題行動がある場合は「新しい爪研ぎ場所」を作ってあげるのも対策の1つです。
爪研ぎが古くなっていて研ぎにくい可能性などもありますので、あちこちに爪研ぎをしてしまう場合は一度新しい爪研ぎを購入してみても良いでしょう。
まとめ
猫の問題行動は多々ありますよね。
新しい爪研ぎを設置して、壁や襖には段ボールやウォールステッカーを貼って爪研ぎができないようにするのも良いでしょう。
猫にも「ストレス」が原因で爪研ぎをあちこちでしてしまっている可能性もあるので、個々の原因を考えてあげることが大切です。
爪研ぎ場所を失って、返ってストレスになってしまわないようにきちんと爪研ぎを設置してあげてくださいね。
今回は「爪研ぎの問題行動」についてご紹介させていただきました。