猫の死後剖検とは?
とっても大切な愛猫が突然死んでしまったら?そんなこと考えたくもないと思うでしょうが、死はいつか訪れます。そんな愛猫の突然の死を受け入れたくないと思うのは誰にでもあることです。
そんな時に「愛猫はなぜ死んでしまったのか?」「愛猫の命を奪った原因をすぐに知りたい」そんな時は剖検と呼ばれる、死亡解剖にて愛猫の組織を検査して原因を突き止めることとなります。これこそが死後剖検なのです。
死後剖検はどこでしてくれるの?
死後剖検は通常の動物病院では受けてくれないことがほとんどで、大きな大学病院の病理検査室などの施設にかぎられてきます。ただ、最近では病理検査会社というところが行ってくれる場合もあるようです。
死後剖検は大学病院に持ち込んでも、タイミングが合わなければ行ってくれないこともあります。しかし、こちらの会社なら持ち込みも可能なので大学病院に問い合わせるよりは少々ハードルが低くなってきますよね。
ただ、死後剖検はあくまでも「死後剖検によって死因を追求、命を後世につなぐことを意図している」ということです。
個人的かつ感情的な理由だけでは後々トラブルを発生させてしまうかもしれませんので、死後剖検を何のために行うのかということを受ける前に明白にしてから死後剖検を受けるようにしましょう。
死後剖検のメリットとデメリット
猫の死後剖検のメリット
死後剖検を受けると決意するとしても、やはりメリットとデメリットが存在します。まずは死後剖検を受けると得られるメリットとはどのようなものなのでしょうか?
- 死因がはっきりとする
- 獣医療に貢献できる
- 同じ病気で苦しむ猫達の役にたてる
- 愛猫の死に意味を持たせることができる
- 飼い主様の心が安らぐ
死後剖検をすることでもっとも大きなメリットは、やはり病気の原因を探ることができるのと、同じ病気で苦しむ猫ちゃんたちの治療に役立つことができるということです。
また愛猫を死後剖検に出す方の多くは「愛猫の死因をハッキリして愛猫の死を受け入れたい」「愛猫の死に意味を持たせたい」と考えている方も多いようです。愛猫の死はとても衝撃的で、なかなか受け入れがたいものです。
そんな愛猫の死を少しでも受け入れるきっかけになるというならば、死後剖検は動物医療に貢献できるだけではなく、飼い主様の気持ちを癒すためにも大切なことなのです。
猫の死後剖検のデメリット
続いてメリットだけではなく、デメリットについても見ていきましょう。
- 愛猫の体を傷つけないといけない
- 死後剖検を断られるかもしれない
- 死後剖検を行っても心が癒されないかもしれない
- 敷居が高い
- 料金がかかる
死後剖検で愛猫の死の真相がわかったとしても、心が落ち着くとは限りません。さらに死んでしまった愛猫の身体をさらに傷つけてしまうことに、抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。
死後剖検を行うことで、どれだけこころが救われるのか?果たして死後剖検を行い獣医療の発展に貢献したことで、心が癒されるのか?死後剖検を行うことで後悔しないようにしましょう。
まとめ
猫の死はとてもツライものです。そんなツライ状況で死後剖検を行うかどうか考えるのはとてもつらいですよね。しかし、死後剖検を行うも、行わないのも後悔をしないことが大切です。
死後剖検を行うのは、愛犬の死後時間が限られています。死後剖検を行うか、行わないか、愛猫の死を受け入れるためにもしっかりと考えるようにしましょう。