猫の『毛玉による嘔吐』を減らすには?ヘアボールコントロールの3つの対策

猫の『毛玉による嘔吐』を減らすには?ヘアボールコントロールの3つの対策

猫を飼っていると、毛玉による嘔吐は珍しいことではありません。でも、愛猫が頻繁に嘔吐していると心配になってしまいますよね。実は、ちょっとした工夫で毛玉による嘔吐を減らすことができます。ここでは、意識して取り組みたい「ヘアボールコントロール」の3つの対策についてご紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.定期的にブラッシングをする

グローブで猫の抜け毛を取る飼い主

毛玉の原因を減らすためにできる最も簡単な方法が「ブラッシング」です。

猫が自分で毛を舐めて飲み込む量を減らすために、飼い主さんがこまめにブラッシングを行うことで毛玉による嘔吐の頻度を少なくすることができます。

とくに長毛種の猫は抜け毛の量が多いため、毎日のブラッシングがとても大切です。短毛種の猫でも週に数回は必ずブラッシングをしてあげましょう。

2.ヘアボール対策用のフードやサプリメント

猫のご飯

2つ目の対策として、ヘアボール用のフードやサプリメントを使う方法も効果的です。

これらの製品には、消化を助ける成分や、体内に入った毛を腸内でスムーズに促すための成分が含まれています。

市販の「ヘアボールコントロール」フードには、食物繊維も豊富に含まれているなどの工夫がされており、毛を便と一緒に排出しやすくする効果が期待できます。

猫が胃腸の働きを整える食事を取ることは、人間の便秘を防ぐのと同じようなイメージです。猫の様子を見ながら活用し、体内にたまった毛を自然に排出できるようサポートしてあげましょう。

3.獣医師に相談する

猫 健康診断

最後に、頻繁に嘔吐する場合や他の健康問題が見られる場合は、獣医師に相談することも必要です。

嘔吐するような仕草をしていても吐き出せないときは、何か他の原因があって吐き出しづらい環境が体内で作られてしまっているのかもしれません。

嘔吐が毛玉以外の他の病気の兆候であることもありますので、自己判断せずに専門家の意見を仰ぎましょう。

とくに食欲不振や元気がないといった症状が伴う場合は、早めに診察を受けることが重要です。猫の健康を守るためにも、定期的な健康診断を受けておくと安心ですね。

まとめ

猫の毛玉 トリミング グルーミング

毛玉による嘔吐は、猫にとってよくある問題ですが、適切なケアで大幅に減らすことができます。

定期的なブラッシングは、猫が飲み込む毛の量を減らし、ヘアボール対策用のフードやサプリメントは、体内に入った毛を自然に排出する手助けをしてくれます。猫の様子を見ながら取り入れるようにしましょう。

猫の毛玉による嘔吐が改善しないとき、通常とは異なる症状が見られたら、早めに獣医師の助言を得ることも大切です。3つのヘアボール対策で猫の健康を守りつつ、愛猫の嘔吐による体の負担を減らして快適に過ごさせてあげましょう。

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