1.「キャラ」がわかりやすい
子猫は、いろいろな意味で「キャラ」が明確になっていません。いわば、「ふわふわ」状態です。社会化期(生後2週齢~9週齢)を通して、他者との関わりや猫社会のマナーなど、多くのことを学び、それぞれの個性が形成されていきます。
一方、成猫はすでに「キャラ」確定済みです。たとえば、飼い主さんへの接し方ひとつとってみても、「sweet」「cool」「bitter」「spicy」など、どのカテゴリーに入るのか、ある程度、傾向が出そろっています。もちろん、食の好みも然りです。
愛猫の傾向がわかっていると、お世話の仕方やフード選びなど、的を射た対応が可能になります。デレが強めの子に放任主義のせいで寂しくさせたり、逆に、ツンツンの子をかまい過ぎて嫌われてしまうこともありません。
猫を飼う際に大切なのは、お互いの距離感です。目の前にいる子の「キャラ」に寄り添ったうえで、適切な距離感を保って接すると、愛猫もストレスなく、幸せに暮らせます。飼い主さんだってハッピーです。
2.お留守番が平気
子猫を飼っていると、片時もおうちを離れるわけにはいきません。たとえば、授乳期(0~生後4週間)の子猫だと、2~3時間置きの授乳が不可欠です。しかも、自力での排泄が難しく、母猫の代わりに、ティッシュなどでお尻をポンポン叩いて刺激し、おしっこやうんちを促してあげる必要があります。
さらに健康状態も不安定です。些細な体調変化が命に関わることさえあります。
個体差も当然ありますが、成猫の場合、フードと水、トイレ環境が十分に整っていれば、2日間ぐらいのお留守番なら平気です。授乳期後の子猫のように、部屋中を遊び回ったあげく、思わぬアクシデントに見舞われることも少なくなります。
また、ほとんどの時間、寝ていることも多いので、飼い主さんも余計な心配がいりません。特に、職業柄、家を留守しがちな方にとって、成猫の「お留守番力」はきっと頼もしいはずです。
3.手間がかからない
3つ目のメリットは、子猫と比べると、手間がかからないことです。食事の頻度をはじめ、体調面でのケア、トイレ・爪研ぎなどのしつけも、子猫のように神経を尖らせることもありません。扱い方も比較的ラクです。
子猫は、たとえ真夜中であっても、飼い主さんそっちのけで、「夜の大運動会」を開きます。遊びたい盛りにとって、寝静まった夜は絶好のステージです。飼い主さんの睡眠不足問題など、これっぽっちも考えません。気が済むまで遊び回ります。
その点、成猫は、情緒面、行動面でも落ち着いています。我が家のルール(トイレや爪研ぎなどのマナー)もそつなく身につけ、順応性も抜群です。万全な生活環境さえ用意すれば、自分のペースで快適に過ごしてくれます。
最後につけ加えるなら、普段、ツンツンな子が急に甘えてきたときの喜びは、成猫でしか味わえない至極の体験です。
まとめ
子猫か、成猫か、どちらを迎えるのが良いのか、今まさに迷っている方もいるかもしれません。成猫の強みは、何と言っても子猫よりも飼いやすいことです。
今回は、成猫を飼うメリットとして、「キャラ立ち」「お留守番力」「お世話のしやすさ」、3つに絞って解説しました。
みなさんにとって役立つヒントになったでしょうか?今後、猫を飼ううえでの参考にしてみてください。愛猫との素敵な出会いを願っております。