1.ことごとくモノを落とす
猫は、テーブルや棚の上にあるモノを落とすのが大好きです。モフモフの前足をちょいちょいとやって、落としてはいけないモノをことごとく落としていきます。飼い主さんにとっては、ちょっと(だいぶ?)困った行動かもしれません。
室内猫、とりわけ若い猫に多い行動で、単なる好奇心や暇つぶし、落下物の観察、飼い主さんへのアピールなど、さまざまな意図があります。
興味深いのは、モノを落とす際の猫の表情です。顔色ひとつ変えません。あくまで真顔です。表情だけ見ると、つまらなさそうですが、やはり、どこかしら楽しいのでしょう。
その証拠に、飼い主さんに「やめて~」と言われても、片っ端からモノを落としていきます。たとえそれがテーブルの端に不用意に置かれた醤油差しだとしても。
「犯行」がもたらす惨劇と淡々とした表情のギャップが、とてもユーモラスです。
落とされて痛い目に遭うモノは、日頃から、愛猫の手の届かないところに「避難」させておきましょう。
2.紙袋や段ボール箱に入りたがる
猫の趣味のひとつに、狭いところ探訪があります。何かの紙袋や段ボール箱など、身体がすっぽり収まるサイズ感にとりわけ萌えます。
野生時代の猫は、岩場の隙間や木陰などの死角に隠れ、狩りのチャンスを待ち、体力を温存していました。イエネコになった現在も、狭くて暗いところを好む習性は変わりません。
新規物件(紙袋や段ボール箱)を見つけるや否や、猫はすぐに内覧を始めます。居心地の良さを第一に、匂いや感触を入念にチェック。合格印が出たら、晴れて一時的に「入居」します。
箱にジャストフィットした猫は、とても満足そうです。まるで箱湯温泉に浸かっているかのよう。ときに頭から突っ込み、完全に隠れたつもりでも、しっぽだけ出ています。ご愛敬です。
3.毛づくろいの途中に「一時停止」する
猫の日常に欠かせないルーティンと言えば、毛づくろいです。起きている時間の約3割を費やすほど。毛づくろいには、清潔感の維持や体温調節、リラックス効果などの役割があります。
セルフケアの代名詞と言うべき、毛づくろい中に、なぜか「一時停止」してしまうケースがあります。数秒間、まさに時が止まったような静止状態です。目も開いたままで、今にも動き出しそうな表情ですが、やはり、「無」が支配しています。まるでフリーズした猫動画の世界です。
止まっている間、何を考え、どんな感情が浮かんでいるのか、まったくわかりません。ただ、唯一、確かなのは、本人は笑わせようとしていないのに、見ている側が思わず微笑んでしまうことだけです。猫の中には、「一時停止する猫」と「そうでない猫」が存在します。
ちなみに、車の一時停止率(信号のない横断歩道上)で、全国1位の地域をご存じでしょうか?正解は、長野県です。最新の統計によれば、84.4%という驚異的な数字を誇っています。
まとめ
眺めているだけで面白いのが猫です。そこに、ヘンなしぐさや行動が加わると、思わずニヤッと笑ってしまいます。
今回の記事では、3つのシチュエーションを紹介しました。ファニーでキュートな行動の数々は、真顔ゆえに「ユーモア成分」が増し増しになります。
みなさんの愛猫にもどこかしらコメディニャンな要素があるはずです。これからも大いに楽しませてもらいましょう。