猫を『甘えん坊』に育てるための4つの秘策
1.子猫時代から人に慣れさせる
猫を甘えん坊に育てるためには、子猫時代から人に慣れさせることが非常に重要です。この時期に適切な接触を行うことで、人との信頼関係が築かれやすくなります。
子猫は生後2~7週目に社会化期を迎えるのですが、そのときの多くの経験が、後の性格形成に大きな影響を与えるとされます。
人間の手や声に触れる機会を増やし、優しく撫でたり抱っこしたりすることで、猫は人間に対してポジティブな気持ちを抱きやすくなるようです。
ただし日本では生後8週以降でしか猫の販売が許可されていないので、この時期に、飼い主となる人が直接コミュニケーションをとるのは難しいでしょう。
しかし「社会化期を逃がした=人に慣れない」ということはないので、子猫を迎え入れたらたくさんコミュニケーションをとって、人間に対してポジティブなイメージを結び付けましょう。
そうすれば、人にやさしく甘えん坊な猫に育つかもしれません。
2.避妊・去勢手術をする
猫を甘えん坊に育てるためには、避妊や去勢を行うことも一つの効果的な方法です。
避妊・去勢をすると猫の性ホルモンの分泌を抑制し、結果として性格が穏やかになる傾向があります。
避妊・去勢手術は、ほかにもメリット(生殖器に関する病気の予防・攻撃性の低下・発情期の問題行動の抑制など)があるので、子猫を望まないのなら早めに手術をうけることをおすすめします!
ただし手術を受けたからといって、必ず甘えん坊になるわけではありません。我が家場合、愛猫3匹のうち2匹は去勢手術をしても性格はクールのままです。
そのため「甘えん坊にしたいから」という気持ちで、手術を望むのは控えたほうがいいでしょう。
あくまでも猫の健康のためにという気持ちで、性格が変わったらラッキーと思えるほどの余裕をもってくださいね。
余談ですが、避妊・去勢後は肥満にも注意してください。個体差はありますが、太りやすく、気づいたら肥満というケースもよく見られます…。
3.一貫したルーティンを守る
猫はルーティンを重視する生き物です。毎日の生活リズムが一定しているのを好みます。
たとえば、食事やトイレ掃除、遊びの時間を毎日同じ時間に行うことで、猫は「この人は信頼できる」「この人は自分のお世話や要求を聞いてくれる」と感じるようになります。
毎日同じ人が同じ時間に世話をしていれば、自然にその人に懐くことでしょう。
そのため猫に甘えられたい・好かれたいと思うのであれば、まずは毎日のルーティンを守りながら、猫のお世話をしてあげてください。
4.構いすぎない
猫を甘えん坊に育てるためには、愛情をたっぷり注ぐことが大切ですが、実は「構いすぎない」ことも重要なポイントです。
猫は独立心が強く、自分のペースで行動する生き物です。そのため過度に構いすぎると、猫にとってストレスとなり、逆に距離を置かれてしまうことがあります。
猫が一人になりたいと感じている時や、リラックスしている時に無理に抱っこしたり撫でたりするのは避けましょう。
これを繰り返すと猫は飼い主から離れたがるようになり、甘えるどころか警戒心を抱くこともあります。
大切なのは、猫が自ら近寄ってきた時や、甘えてきた時に応じてあげることです。
猫にとって「心地よいペース」を尊重することで、結果的に甘えん坊な性格を引き出す手助けとなります。構いすぎず、猫が自ら飼い主に甘えたくなる環境を整えてあげましょう。
猫を『甘えん坊』に育てる確実な方法はない!
猫を『甘えん坊』に育てる確実な方法は存在しません。
猫の性格や行動は、生まれつきの気質や経験、環境によって大きく左右されます。そのためどんなに愛情を注いでも、必ずしも甘えん坊になるとは限らないのです。
むしろ単独動物の猫にとって「一匹オオカミ」な性格は至って普通。無理に甘えん坊にさせようとするのは逆効果となることもあります。
もちろん飼い主が愛情を持って接することで、猫が信頼し、甘えることが増える可能性は高まりますが、それが必ずしも甘えん坊な性格を形成するわけではありません。
大切なのは猫の個性を理解し、その猫に合った接し方をすることです。
猫が甘えん坊でなくても、信頼関係を築き安心して過ごせる環境を整えてあげれば、愛猫との絆は深まります。
甘えん坊に育てることが目的ではなく、猫が幸せに過ごせるような接し方を心がけましょう。
まとめ
猫を甘えん坊に育てるためには、今回紹介したようなポイントを参考にしてみてください。
これらの秘策を実践することで、猫は飼い主との信頼関係を深め、自然と甘えるようになるかもしれません。
ただし強制したり、猫が嫌がるようなことをするのはNG。猫のペースに合わせながら行うことが重要です。
結果的に甘えん坊にならなかったとしても、愛猫の「個性」としてたくさん愛してあげましょう!