猫が喜ぶ『冷たいもの』4つと与えるときに気をつけるべきこと 冷やしすぎにはご注意を

猫が喜ぶ『冷たいもの』4つと与えるときに気をつけるべきこと 冷やしすぎにはご注意を

私たち人間が暑い日に「冷たいもの」を欲するように、ひんやり冷たいものを好む猫も少なくないようです。そこで今回は、猫が喜ぶ「冷たいもの」と、与える際の注意点についてお話しいたします。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.ひんやり冷たい床や玄関のタイル

床で寝転ぶ猫

猫と一緒に暮らしていると、暑い時期にフローリングで伸びきっていたり、仰向けになって寝転ぶ猫の姿を目にする機会が多いと思います。

猫が冷たい床に寝そべるのは、体温を調整するためです。

ひんやりする床にお腹を付けたり仰向けになってお腹を出すことで、体の中にこもった熱を逃がそうとしています。

冷たい床と同様に、玄関のひんやりとしたタイルの上も、猫にとっては恰好のクールダウン場所になるようです。

2.ひんやりグッズ

水玉のベッドで寝そべる猫

ペットショップや、ホームセンターのペットコーナーで目にする「ひんやりグッズ」も、猫の体温調整に役立ちます。

冷たいジェルマットやけりぐるみ、ひんやりベッドなど、さまざまな種類のアイテムが存在します。

先ほどお話ししたとおり、猫はお気に入りの冷たい場所を見つけて体温を調整する習性があります。

そのため、猫の好みのひんやりグッズを用意してあげると、より快適にクールダウンすることができるのではないでしょうか。

猫はこだわりの強い子も多いため、気に入りそうな触感やにおいなど、何種類か試してみて、気に入るものを見つけてあげるといいでしょう。

3.飲み水・氷

氷水を飲む猫

猫が好む冷たいものの中でも特に身近なものとして挙げられるのが、冷たい飲み水です。

とくに暑い時期に冷たい水を用意すると猫が喜ぶのはもちろんのこと、積極的な水分補給にもつながりますので、脱水対策や熱中症の予防にも役に立ちます。

さらに、水と同様に氷が好きな猫も少なくないようで、夏場の水分補給にはピッタリのアイテムです。

飲み水に氷を浮かべると、舐めてみたり前足で触ったりしながら遊び感覚で水分を摂取することができます。

とはいえ、なかには冷たい水が苦手だったり氷を怖がる猫もいますので、そのような場合は無理に与える必要はありません。

猫の様子を見ながら与えるようにしてくださいね。

4.アイスクリーム

.:アイスの匂いを嗅ぐ猫

飼い主さんがアイスクリームを食べていると、近づいてきて興味を持つ猫もいます。

猫が飼い主さんに「食べたい」とおねだりする姿はとても可愛らしいですよね。

食べさせてあげたい気持ちをグッとこらえていても、あまりにしつこくおねだりされると可哀想になってついつい心が折れそうになるものです。

しかし、人間用のアイスクリームには、猫が食べてはいけないチョコレートやナッツ、カフェインなどが入っていたり、脂肪分や糖分がたくさん使用されています。

下痢や肥満の原因になりかねませんので、人間用のアイスクリームを猫に与えないようにしましょう。

猫がどうしてもアイスクリームを欲しがる場合は、猫用のアイスクリームとして販売されているものや、手作りのアイスクリームを食べさせてあげると良いでしょう。

手作りをする場合も、食べてはいけない食材を確認したうえで、食べても良い食材で作ってあげてくださいね。

冷たいものを与えるときの注意点

水を飲む猫

冷たいものを摂取しすぎると、猫の消化器官に負担をかける場合があり、食欲が無くなったり下痢や消化不良を引き起こす可能性も考えられます。

特に子猫や高齢猫はお腹を壊しやすいため、注意が必要です。

猫の体に負担を与えないのは、狩りをして捕獲した獲物の体温に近いとされる38度前後の食べ物や飲み物です。

必ずしも冷たいものが猫に必要なわけではありませんので、猫が喜ぶようであれば少量をご褒美程度与えるようにしてくださいね。

まとめ

ぬいぐるみを抱っこする猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫が喜ぶ「冷たいもの」や、与える際に注意すべき点についてお話しいたしました。

猫が好む「冷たいもの」を上手く取り入れることで、快適に暑い日を乗り切ることができるでしょう。

ただし、猫が欲しがるからと言って冷たい食べ物や飲み物を与えすぎるのは厳禁です。

胃腸のトラブルなどの体調不良を防ぐためにも、冷たいものを与えるときは適量を守り、猫の健康を第一に考えることが大切です。

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