愛猫が『ゴミ箱を漁る』5つの理由 ちゃんとご飯をあげてるのに…やめさせるには?

愛猫が『ゴミ箱を漁る』5つの理由 ちゃんとご飯をあげてるのに…やめさせるには?

猫は好奇心旺盛な動物として知られていますが、その行動がときとして飼い主を悩ませることがあります。「ゴミ箱を漁る」のもそのひとつ。一見単純に見えるこの行動ですが、実は猫なりの理由があるようです。

愛猫が『ゴミ箱を漁る』5つの理由

ゴミ箱に顔を突っ込んでイタズラする猫

1.美味しそうなにおいがするから

猫は嗅覚は非常に発達しており、ゴミ箱に捨てられたキャットフードやおやつの袋などのにおいを敏感に感じ取ります。

もちろん生ゴミのにおいも例外ではありません。美味しそうな肉や魚のにおいについつい釣られてしまい、ゴミ箱を漁ってしまいます。

空腹ではないけど「何があるのかな~」といった好奇心にかき立てられているのかもしれませんね。

2.お腹が空いている

過去の経験から「ゴミ箱には残飯がある」と知っている猫は、お腹が空いたときにゴミ箱をひっくり返すことがあります。

「お腹空いたから、ゴミ箱を漁って食べ物を見つけよう」と思っているのでしょう。

育ち盛りの子猫や食いしん坊の猫、甲状腺機能亢進症を患っている猫はお腹が空きやすく、ゴミ箱を漁りがちです。

3.ゴミ袋の『ガサガサ音』が好きだから

ゴミ箱の袋の音に興味を持つ猫もいます。

もともと猫は小動物を捕食していたため、「獲物が隠れている」ような音がするゴミ袋に対して、本能的にワクワクするのです。

我が家の愛猫もゴミ自体は荒らさないのですが、ゴミ袋の音に夢中になり結果としてゴミ箱を漁っていることになってしまっています。

4.自分のトイレのゴミが気になる

猫は猫砂や排泄物のにおいが気になって、ゴミ箱を漁っていることがあります。

猫はテリトリーを大切にするので、自分やほかの猫の排泄物の臭いを敏感に感じ取る動物です。

そのためゴミ箱に回収された排泄物の臭いも気になり、ゴミ箱をひっくり返してしまいます。猫によっては、砂をかけてにおいを隠そうとすることも。

とくに縄張り意識の強いオス猫は、メス猫に比べるとにおいにより敏感で、ゴミ箱も漁りがちになります。

5.構ってほしい (ストレスの場合も)

猫は構ってほしいときにゴミ箱を漁ることがあります。

というのも猫は猫なりに「どのような行動が飼い主の反応を引き出すか」をよく理解していて、ゴミ箱を漁れば飼い主が反応してくれると学習しているからです。

叱られるにせよ、優しく制止されるにせよ、猫にとっては飼い主から注目を得られる効果的な方法なんですね。

また飼い主との十分なコミュニケーションや遊びの時間が確保できていないと、猫はストレスを感じることがあるのですが、そのストレスを解消するための行動としてゴミ箱を漁っていることもあります。

猫が『ゴミ箱を漁る』対処法

蓋つきゴミ箱ゴミを捨てる手

猫のゴミ箱あさりを防止するなら、以下のような方法を実践してみましょう。

漁られにくいゴミ箱を選ぶ

蓋がしっかりと閉まるゴミ箱を選ぶことで、においを抑え、物理的にも中身を漁りにくくします。ペダル式の蓋付きゴミ箱は漁られにくく、かつ人間も扱いやすいのでおすすめです。

また、プラスチック製の軽いゴミ箱は猫が倒しやすいため、ステンレス製などの比較的重いゴミ箱を選ぶか、底に重りを入れて倒れにくくすることも効果的です。

ゴミ箱の配置場所を工夫する

可能であれば、ゴミ箱を戸棚の中や専用のゴミ箱収納スペースに置くことで、猫が直接触れることを防ぎましょう。

猫の環境を豊かにする

猫の好奇心を満たすために、猫の興味をかき立てるおもちゃやキャットタワーなどを用意します。これにより、ゴミ箱漁りの代わりとなる「楽しい行動」に集中させることができます。

さらに、 飼い主が積極的に猫と遊ぶことで、猫のエネルギーを発散させ、退屈を防ぎます。レーザーポインターや猫じゃらしを使った遊びがおすすめです。

ゴミ箱の管理する

食べ物の残り物や強い匂いのするゴミは、猫の興味を引きやすいため、すぐに処理するか、別の密閉容器に入れて保管しましょう。

また、生ゴミ専用の蓋付きゴミ箱を使用することで、匂いを抑え、猫が興味を持ちにくくなります。

猫をしつける

ゴミ箱を漁ると嫌な音がする仕組み(たとえば、ゴミ箱に硬貨が入った缶を設置しておく)にしておき、「ゴミ箱を漁る=嫌なことが起きる」と覚えさせます。

効果がない場合もありますが、猫がゴミ箱を避けるキッカケになることもあるようです。

また、ゴミ箱を漁った際には、すぐに「ダメ」と一貫して教えることで、猫に「ゴミ箱は触れてはいけないもの」と認識させます。

まとめ

ゴミ箱を漁る猫

猫がゴミ箱を漁る理由は、食べ物欲求や好奇心などさまざまです。ただ放置すると誤飲・誤食といった猫の命に危険が及ぶこともあります。

そのため今回紹介したような効果的な対策法を行いながら、猫の行動を理解し、猫の安全で健康的な生活をサポートしてあげましょう。

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