猫の体型は「6つのタイプ」で分けられる!
猫カフェに足を運んだり、様々な猫種を検索してみると、猫にもそれぞれ体格に違いがあることに気づくでしょう。
これは、それぞれの猫達が行き着いた原産国において適応すべく進化した過程によるもの、と言われています。
実は、猫の体型は、「6つのタイプ」に分けることができるのです。
そこで今回は、猫の体型の「6つのタイプ」の特徴や該当する猫種について解説します。皆様の愛猫はどのタイプか確認してみてくださいね。
1.ずんぐりむっくりな「コビー」
全体的に丸みがあり、ずんぐりむっくりした印象が愛らしい「コビー」タイプ。何といっても、筋肉質でどっしりとした体格が最大の魅力です。
性格も温厚な猫が多く、どちらかといえばおっとりした雰囲気をまとっています。それゆえに肥満になりやすいという懸念点があるのも、コビータイプならではの特徴です。
「コビー」タイプを代表する猫種には、「ペルシャ」「ヒマラヤン」「エキゾチックショートヘア」などが該当します。
もしこれらの猫種をお迎えする機会があれば、子猫時代から楽しく遊べる習慣を身につけられると良いですね。日々体を動かす喜びを習得させて、太り過ぎを予防していきましょう。
2.つぶらな瞳が魅力!?「セミコビー」
全体的な印象としてはコビーに近い「セミコビー」。その違いは、四肢や胴体、しっぽの長さがコビーよりも長いことが挙げられます。
また、丸くて大きな瞳も特徴のひとつで、眼力としっかりとした顎が目を引くことでしょう。
猫種としては、「アメリカンショートヘア」や「ブリティッシュショートヘア」、「シンガプーラ」などが該当します。
いわゆるアメショやシンガプーラは、人懐っこくて飼い主さんが大好き。積極的なスキンシップを心がけて心を満たしてあげてください。
一方のブリティッシュショートヘアは、程よい距離感を好む猫種。とはいえ、飼い主さんに対する愛情はそれなりに深いものがあるので、さりげなく声をかけてあげると喜びます。
なお、コビータイプと同様に、肥満には要注意です。好奇心旺盛な性格を活かしながら、体を動かすように仕向けていきましょう。
3.運動神経抜群!モデル体型な「フォーリン」
全体的にスレンダーでありながらも。程よい肉付きが保たれた「フォーリン」タイプ。モデルのような容姿でありながら、アスリートのように運動神経が良いことが特徴として挙げられます。
この体型の代表的な猫種は「アビシニアン」「ロシアンブルー」「ジャパニーズボブテイル」などです。
彼らはとにかく活発なので、上下運動が楽しめるようにキャットタワーを用意してあげると良いでしょう。その際、彼らの発する足音に配慮することも大切です。集合住宅の場合は絨毯やラグを敷いて、しっかりと対策していきましょう。
4.曲線美が素晴らしい「オリエンタル」
大きな耳に逆三角形の顔。全体的に直線的な「オリエンタル」は、まさに曲線美が最大の魅力です。更に一際目を引くのが体型で、とにかくスリムな印象が強いでしょう。
代表的な猫種は「シャム」「オリエンタルショートヘア」「コーニッシュレックス」などが挙げられます。
中でも、シャムはお喋りが大好きです。もちろん個体差はありますがとにかくよく鳴く子もいるので、どちらかといえば気兼ねなく暮らせる一軒家がおすすめの環境になります。
集合住宅の場合は遮音カーテンを取り付けたり、欲求不満を防ぐ対策が必要になるでしょう。運動も好むタイプなので、足音にも配慮することが大切です。
日々の生活の中で、飼い主さんとのコミュニーケーションをより多く求めてくる猫種です。積極的に声かけをし、リアクションを返してあげるように心がけましょう。気持ちが通じ合うことが実感できれば無駄に鳴くことを防ぐことができます。
5.日本猫の立ち位置はここ!「セミフォーリン」
フォーリンタイプとオリエンタルの中間に位置するのが「セミフォーリン」タイプ。細身でありながらも重厚感のある体型の持ち主です。
「日本猫」はこのタイプに属し、やや短い足が魅力的です。他にも「アメリカンカール」や「マンチカン」、「デボンレックス」などがセミフォーリンに分類されます。
運動への興味は各々異なりますが、特にマンチカンの場合は、太り過ぎてしまうと足に負荷がかかります。それぞれの猫種の理想的な体重をオーバーしないように、日々気を配りましょう。
6.とにかく大きい!「ロング&サブスタンシャル」
『穏やかな巨人』の異名を持つ「メインクーン」を筆頭に、ブルーの瞳が愛らしい「ラグドール」、鼻筋の通った美男美女が揃う「ノルウェージャンフォレストキャット」などが属する体型タイプが、「ロング&サブスタンシャル」です。
このタイプの最大の魅力は、とにかく大きいこと。猫界で最も巨体なのがこのグループです。
また、モフモフとした被毛も、猫好きさんをキュンとさせるポイントではないでしょうか。
そして実は体型とは裏腹に、性格は皆おっとり系。子猫時代は人体をよじ登って遊ぶことを好むノルウェージャンも、成猫になれば落ち着きます。
他の猫種にはない特徴といえば、成長がゆっくりであることでしょう。一般的な猫は1歳で成猫になる一方で、このグループの猫は4年から5年という歳月を経てオトナになります。
良質なタンパク質を含む食事を与え、よく遊ばせるようにしてください。定期的な健診を受けながら健康長寿を伸ばしてあげましょう。
まとめ
今回は、猫の体型の「6つのタイプ」の特徴や該当する猫種について解説しました。
猫の体型は、「コビー」「セミコビー」「フォーリン」「オリエンタル」「セミフォーリン」「ロング&サブスタンシャル」の6つに分類することができます。
日本を代表する和猫達は『セミフォーリン』に属しています。最もスレンダーなのがオリエンタルで、最大級の大きさを誇るのがロング&サブスタンシャルです。
これらの体型を表す指標の境界線は厳格ではありません。また、同じグループでも個体差があります。そのため、おおよその目安程度に受け止めておくと良いかもしれませんね。
ただし、生活を共にするうえで参考になる部分は大きいと思います。
それぞれの体型にあった住環境を意識するとともに、病気になりにくい体づくりを手助けしてあげてください。