「麦わら猫」ってどんな猫?
この猫の特徴を知らない人が「麦わら猫」と聞いたら、もしかしたら麦わら帽子をかぶった猫を想像することもあるかもしれませんね。
かくいう筆者も、かつては麦わら猫の存在を知らず、初めて聞いた時には麦わら帽子をかぶったような模様のある猫かと思っていたりしました(笑)。
実は「麦わら猫」というのは、『キジトラのブラウン部分が茶トラのようなレッドの毛をしていて、必ず縞模様が入っている』という見た目の猫を指します。
一見するとキジトラ、サビ猫、三毛猫と間違いやすい毛色をしている猫なのですが、特徴を知っていても見間違いやすいかもしれません。
麦わら猫と暮らしている多くの飼い主さんが『キジトラだと思っていたら、実際には麦わら猫だった』という経験をされたことがある、というのもよく聞く話でしょう。
見分けるポイントは、「黒とオレンジの入った縞模様の毛」「目や口、耳のフチに模様がなく白い毛が生えている」という特徴の有無です。
「麦わら猫」はほとんどがメス
麦わら猫は、三毛猫やサビ猫と同様に、「オスがほぼいない」とされています。
もしオスが生まれるとしたら、三毛猫のオス同様の確率になる上、突然変異のため、生殖機能を持たずに生まれてくることが多いようです。
遺伝子の話は難しくなりますので簡単な説明となりますが、麦わら猫の特徴である毛色はメスにしか持てない遺伝子が関係する毛色なのだそうです。そのため、オスがこの遺伝子を持つことは突然変異(正式名称「クラインフェルター症候群」)でなければ考えられないのだとか。
いずれにしても麦わら猫のオスは、かなり特殊な遺伝子を持っていないと生まれないため、皆さんがもし身近で麦わら猫を見かけたとしても、ほぼメスの可能性が高いでしょう。
「麦わら猫」の性格
麦わら猫の性格は、一般的に『遊び方が控えめ』『慎重かつ警戒心が強い』『気が強い』と言われています。しかし、猫の性格は父猫から受け継がれますし、生まれた時からの生活環境や飼い主さんの接し方によっても変化します。
そのため、一般的に言われる性格とは真逆の『人懐っこい』『警戒心が薄い』『甘えん坊』というような麦わら猫も多数存在すると思われます。
もし「うちの子は人懐っこいから麦わら猫じゃないのかな…」と思われる飼い主さんがおられるとしたら、それはその子の持つ個性ですので、わざわざ一般的な性格に当てはめる必要もありません。また、飼い主さんとの絆から生まれた性格だったりもします。
人間同様、猫にもさまざまな性格の持ち主がいますので、今まで通りに接してあげるのが一番だと思いますよ。
まとめ
「麦わら猫」は、三毛猫やサビ猫のようにほぼメスしかいないと言われている猫です。そしてキジトラ、三毛猫、サビ猫と間違いやすい毛色を持っています。
そのため、本当は「麦わら猫」であるにもかかわらず飼い主さんがそれに気づいていない、といった事例も実際に多くあるようです。
しかし、たとえ愛猫が「麦わら猫」だったとしてもそうでなくても、あなたの愛する唯一無二の家族であることに変わりはありません。
「麦わら猫」だと思ったていらキジトラだった、ということがあったとしても落胆せずに、これまでと同じように愛情を目いっぱい注いであげてくださいね。