『肥満猫』の健康リスク3つ ポチャかわいい♡ではすまされない危険、回避するには?

『肥満猫』の健康リスク3つ ポチャかわいい♡ではすまされない危険、回避するには?

ポテッとした姿の猫はとても魅力的ですが、その可愛らしい姿とは裏腹に「肥満猫」にはたくさんのリスクが存在します。今回は、猫の「肥満」が招く健康リスクと回避する方法についてまとめました。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.関節に負担がかかる

短足猫

猫の体重が増えると、当然体を支えている骨や関節に負担がかかってしまいます。放置しておくと椎間板ヘルニアなどの関節トラブルになってしまう危険性があり、痛みで歩くのを嫌がってしまうことも。

運動量が減ると筋肉も減ってしまい、さらに関節に負担をかけることになってしまいます。特に足の短いマンチカンやミヌエットは負担がかかりやすいので、より一層注意が必要です。

2.内臓に負担がかかる

ぐったりする猫

脂肪が増えることで、心臓などの器官に負担がかかります。猫も人間と同じように、内臓脂肪がたまったり、太った分より多くの血液を巡らせるために心臓を酷使するようになります。

また、首の周りに脂肪がつくことによって呼吸がしにくくなる危険性もあるので、呼吸器疾患のある猫は注意が必要です。

3.病気になる危険性

診察中の猫

猫が肥満になることにより「糖尿病」などの危険性が非常に高くなります。

また、肥満により体が大きくなると、麻酔を使用するときに量を増やさなければならなくなり、大変危険です。適正量を超えてしまうと、なかなか麻酔から覚めなかったり、最悪の場合死に至るケースもあります。

病気や怪我の治療に影響が出てしまう可能性もあるので注意しましょう。

肥満にならないために

フードを食べる猫

猫を太らせないためには、毎日の食事量をしっかりと管理することが最も重要です。特に不妊手術や去勢手術を受けている猫は太りやすくなるため、手術後の食事量は必ず見直すようにしてください。

猫は運動だけでは脂肪を落とすことができません。私たち飼い主が猫の体質に合わせて食事を与えることが健康への近道です。

何をどのくらい与えるのかは個体差がありますので、不安なときはかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。

一度肥満になってしまうと、適正体重に戻すのは一苦労です。愛猫にも負担をかけてしまいますので、太らせないように気を付けてください。

すでに肥満になってしまっている場合は、獣医師に相談しながらダイエットプランを立てるようにしてくださいね。

まとめ

太った猫

ぽっちゃりしている猫のフォルムは丸く可愛らしいですが、肥満になってしまうとさまざまな病気のリスクが高くなります。

愛猫が苦しむだけでなく、私たち飼い主もお世話や治療費など負担になることが増えてしまうのです。

少しでも健康に長生きしてもらうためには、適正体重を維持し続けることが重要になってきます。

欲しがるままにご飯やおやつを与えるのはやめて、しっかりと食事と運動のバランスを意識してくださいね。

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