猫の「フガフガ」呼吸音の考えられる原因
猫が出している「フガフガ」という音を耳にしたことはないでしょうか。
初めて聴くとちょっとビックリしてしまうかもしれませんが、一緒に暮らしていくうちに慣れてしまうことがほとんどかと思います。しかし、実はその音が猫の病気のサインである可能性も。
そこで今回は、猫の「フガフガ」呼吸音の考えられる原因について解説します。まずは、猫の行動をよく観察し、異常な呼吸音が続いているかどうかを確認してみましょう。
1.嬉しくて興奮している
猫は飼い主さんに撫でられたり遊んでもらえたりするときに嬉しくて興奮することがあります。そのときに「フガフガ」と呼吸音が強くなりますが、一時的なものなので心配はいりません。
好奇心旺盛な猫は、喜びの感情もストレスを出すことが多いです。優しく撫でてリラックスしてもらえるようなスキンシップを意識的にとると興奮もやがて落ち着きます。
猫によっては遊んでもらっているうちに興奮が増して体に負担をかけてしまうこともあります。猫の様子を見ながら時間を決めて遊んであげしるといいでしょう。
2.強い不満や怒りを感じている
猫の興奮は嬉しい時だけでなく、怒っているときにも「フガフガ」させてしまうことがあります。
好みがハッキリしている猫は、不満に感じたことに対して怒りを隠すことはしません。
たとえば、同居猫とのケンカや人にしつこくされたときなどに呼吸音が荒くなり「フガフガ」と聞こえることがあるでしょう。
猫が怒っているときは「イカ耳」になっていたり尻尾を激しく振るなどの様子がみられます。猫の状況を確認し、落ち着くまでは少し離れたところで様子を見守りましょう。
3.鼻まわりに異物がくっついている
猫の小さな鼻に何かしらの異物がくっついてしまった場合、不快感から「フガフガ」させている場合があります。
空気中に舞う猫の毛であったりゴミのようなものが猫の鼻付近について気になってしまっているのかもしれません。
何か猫の呼吸を妨げるようなものが鼻に付着していたら取り除き、呼吸音が通常通り戻るかどうかを確認してあげましょう。
見逃しNGの異常な呼吸音とは?
一時的なことであれば、とくに心配はいりませんが、「フガフガ」と異常な呼吸音が続いている場合には注意が必要です。
考えられる病気としては、鼻炎からくる「鼻づまり」、「気管支炎」といった呼吸器系の病気を発症している可能性があります。鼻腔内に腫瘍などができて、鼻腔が狭くなっているせいで聞こえる音の危険性もあります。
異常な呼吸音と同時に食欲の低下や口を開いた呼吸や元気のない様子などが見られたら、すぐさま動物病院を受診しましょう。適切な治療を早急に受けることで重症化を防ぎ、回復も早まります。
まとめ
猫の「フガフガ」は、喜びや怒りの感情の変化で見せる呼吸音か、猫の小さな鼻に問題が起きているかのどちらかになります。
すぐに気になる呼吸音が落ち着く場合はとくに心配はいりませんが、異常な呼吸が続いていて、明らかに体調面や行動に異変が見られたら動物病院へ連れて行ってあげましょう。
猫の呼吸音に異常がないときでも、空気が良くないと呼吸器系のトラブルを引き起こしやすくなります。「湿度に気をつかう」「定期的な部屋の清掃」「室内の空気の入れ替え」などに配慮しながら、事前にトラブルを回避していきたいですね。