『夏の猫ごはん』気をつけたい5つの注意点 食中毒が起きやすいのは猫も一緒!

『夏の猫ごはん』気をつけたい5つの注意点 食中毒が起きやすいのは猫も一緒!

夏の暑さが本格化し始めると、私たち人間は食中毒に注意するようになります。しかし、食中毒のリスクは人間だけのものではありません。実は大切な家族の一員である猫も、夏場は食中毒のリスクが高まるのです。そこで今回は猫の夏のごはんで気をつけるべき点5つについて解説します。これから始まる夏に向けて知っておきたいことばかり!猫の飼い主さん、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.生肉・生魚は避ける

生肉を見つめる猫

日常のなかでもですが、夏場は特に、猫に生肉や生魚を与えることは控えましょう。

生の肉や魚には、カンピロバクター・サルモネラ菌・大腸菌などの食中毒菌が付着している可能性が高いです。そしてこれらの細菌は、夏の高温多湿な環境で急速に増殖します。

「猫は元は野生動物だから、生の肉や魚を食べても平気」と考える飼い主もいますが、これは誤解です。

確かに野生の猫は生の獲物を食べますが、それはたいてい新鮮な状態。一方私たちが購入する肉や魚は、と畜場や漁港から手元に届くまでに時間がかかり、その間に細菌が増殖している可能性が十分考えられます。

それだけでなく、消化のしづらさにより消化器にも負担をかけてしまう危険性があります。

そのため生肉や生魚は控え、代わりに良質なキャットフードや、与えるならしっかり加熱調理した肉・魚にしましょう。

2.食べ残しはすぐに片付ける

猫の食器を片付ける女性

夏場は、食べ残しをそのままにしておくのはNGです。

暑い環境下では、食べ物が腐るスピードが格段に速くなります。また、含まれる脂質が酸化するなどして劣化する危険性があります。そのため食事を終えて30分以内に、食べ残しは捨ててしまいましょう。

とくに気をつけたいのが、缶詰やレトルトパウチの開封済み食品です。これらは開封後に空気中の細菌に触れるうえに高タンパク質・高脂肪の内容物が、細菌の増殖に適した環境となってしまいます。

また食べ残しを放置すると、ハエやゴキブリなどの害虫を引き寄せるリスクも。害虫は、外から多くの菌やウイルスを運んでくる媒体でもあるので、食べ残しは速やかに片付け、食器もよく洗浄しましょう。

3.水は頻繁に取り換える

水を飲む猫

夏場は、猫の水分補給が非常に重要になります。しかし、ただ水を置いておけばいいというわけではありません。

暑い環境では、水の中でも細菌が増殖します。とくに猫の唾液や食べこぼしなどが水に混ざると、細菌の繁殖が加速します。

このため水は1日に2~3回は新しいものに取り換えましょう。また水を取り換える際は、水飲み容器もしっかり洗浄します。細菌は水面だけでなく、容器の内側にも付着するからです。

容器を触ってみてぬめりがある、匂いがいつもと異なるなどがある場合、速やかに交換をしてあげてください。

小まめな水換えが難しい場合は、浄水機能がついた循環式給水機といったアイテムもおすすめですよ。

4.食事は涼しい場所・時間帯に

食事中のノルウェージャン

夏場、日中の室温が30℃を超える場所もあります。このような暑い場所で食事をすると、食べ物が早く傷むだけでなく、猫自身も食欲が落ちる可能性もあります。

そのため食事はエアコンの効いた部屋など、涼しい場所で与えましょう。目安としては、室温が25℃前後の場所が適しています。

また直射日光が当たる場所や、風通しの悪い場所は避けます。キッチンも調理の影響で温度が高くなりがちなので、食事場所としては避けたほうがいいでしょう。

さらに可能であれば、食事の時間帯も工夫できるといいです。真夏の日中は最も気温が高くなるため、この時間帯の食事は控えめにします。

代わりに朝方や夕方以降など、比較的涼しい時間帯に食事を与えるのがおすすめ。とくに日が沈み始める夕方から夜、もしくは朝にかけては涼しくなるため猫の食欲も上向きます。

猫の食欲が落ちているときは、食事の回数を数回にわけてもOK。1回あたりの食事量を少なくすることで消化にかかるエネルギーを分散させ、一度に体にかかる負担を抑えることができます。

猫は置きっぱなしで一日かけて食べる習慣の子も多いかもしれませんが、夏場は一度に食べきれる量を、その都度与えるようにした方が食品の品質維持や健康のためにも良い可能性が高いです。

5.保存方法に気をつける

キャットフードと猫

夏場は、猫の食べ物の保存方法にも気をつけましょう。きちんと保存しないと、食中毒のリスクが高まります!

まずドライフードは、高温多湿を避けて保管します。開封後は、なるべく密閉容器に移し替えて冷暗所で保管しましょう。

ドライフードは油脂を多く含むため、高温下では酸化が進み栄養価が低下したり、有害な物質が発生したり、湿気が多いとカビや細菌が繁殖します。

ウエットフードは開封前は常温保存できるものがほとんどですが、開封後は食べ残しを捨てて、余ったものは密閉容器に移し替えて冷蔵庫に入れます。

ただし、冷蔵保存しても2日以内に使い切るようにしましょう。それ以上経過したものは、細菌増殖のリスクが高まります。

手作り食を与える場合は、食材の鮮度に特に気をつけてください!肉や魚は購入後すぐに冷蔵庫に入れ、できるだけ早く調理します。

また、調理器具や調理場所の衛生管理も徹底しましょう。まな板やボウルは、使用後にしっかり洗浄・消毒するのを忘れずに!

まとめ

扇風機にあたる猫

夏の猫ごはんは、十分注意しないと食中毒や消化不良といったさまざまなリスクが高まり、猫の健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。

そのため愛猫の健康を守るためにも、飼い主がしっかりと対策することが大切です。

ぜひこの記事で紹介した注意点や対策を参考にして、愛猫の安全で快適なサマーライフをサポートしてあげてください。

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