猫も『紫外線対策』が大事!3つの日焼け対策 しないとどんなトラブルが?

猫も『紫外線対策』が大事!3つの日焼け対策 しないとどんなトラブルが?

紫外線は人間だけでなく、猫にも影響を与える可能性があることをご存知でしょうか。特に室内飼いの猫にとっては、適切な紫外線管理が重要です。この記事では、猫の紫外線対策について詳しく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫にとって必要な紫外線量

日向ぼっこするロシアンブルー

紫外線は猫にとっても必要なものであり、適度な日光浴は健康に良い影響を与えます。日光浴により、猫は体内でビタミンDを生成し、骨の健康を保つことができます。

また、日光浴は猫の気分をリフレッシュさせ、ストレスを軽減する効果もあるのです。

適切な日光浴の時間を選ぶことで、紫外線の有害な影響を最小限に抑えることが可能です。また、気温の高い時間帯は熱中症の危険性もあります。

朝の早い時間帯や夕方の遅い時間帯は、紫外線が比較的弱く、安全に日光浴を楽しむことができます。

直射日光が強い時間帯(10時〜15時)を避けることで、猫の皮膚や眼を守ることができるでしょう。

猫にとっての紫外線のリスクとは?

窓際の白猫

皮膚のがんのリスク

紫外線は猫の皮膚にも影響を与え、長期間にわたって曝露(ばくろ)されると皮膚への負担を高め、がんなどのトラブルにつながる可能性もあります。

特に白毛の猫や薄毛の猫は、紫外線に敏感であり、皮膚のダメージを受けやすいです。例えば、耳の先や鼻の周りなど、被毛が薄い部分が特に危険です。

長時間直射日光にさらされることで、皮膚が赤くなったり、かさぶたができたりする場合があります。これは皮膚トラブルのサインである可能性があります。

眼のダメージ

紫外線は猫の眼にもダメージを与えることがあります。

猫の眼は非常に敏感であり、紫外線を防ぐための自然な保護機能があまり発達していません。したがって、適切な対策を講じることが重要です。

例えば、直射日光が入る窓にはUVカットフィルムを貼ることで、紫外線を遮断し、猫の眼を保護することができます。

猫の紫外線対策方法3選

窓辺で日向ぼっこをする猫

1.UVカットフィルムの使用

UVカットフィルムは、紫外線を90%以上カットする効果があります。UVカットフィルムを窓に貼ることで、猫の皮膚や眼を紫外線から保護することが可能です。

フィルムにはさまざまな種類があり、透明なものや断熱効果のあるものなど、用途に応じて選ぶことができます。

2.適度な日陰を作る

窓辺にキャットタワーや棚を設置し、その上に日陰を作ることで、猫が安全に日光浴を楽しめます。直射日光を避けつつ、適度な紫外線を浴びることができます。

また、紫外線を和らげるための植物や、適度に遮光するカーテンを配置するのも良いでしょう。

猫が好きな場所にクッションやベッドを置き、快適な日光浴スポットを提供することも効果的です。

3.猫用の日焼け止め

最近では、猫のために安全に使用できる日焼け止めが販売されています。猫用の日焼け止めは、無害な成分で作られており、舐めても安全です。

使用方法は、日光に当たりやすい部分(耳や鼻の周り)に薄く塗布します。直射日光が当たる場所で過ごす前に塗ると効果的です。しかし、嫌がる猫も多いため、負担になってしまうようであれば使用を中止してください。

まとめ

畳の上でくつろぐ猫の手と尻尾

猫の紫外線対策について解説しました。

室内飼いの猫は、窓にUVカットフィルムを貼る、日陰を作る、猫用の日焼け止めを使うといった対策方法があります。

対策を怠った場合、紫外線を浴びすぎると皮膚への負担や眼にダメージを受けるリスクが高くなります。

しっかりと対策をして、猫の健康を守ってあげたいものです。

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