1.猫のストレスケア
猫は非常に繊細な動物であり、飼い主が留守にすることによってストレスを感じることがあります。とくに長時間のお留守番は猫にとって非常につらい時間…。
もし帰宅後に過度に鳴いたり、普段よりも攻撃的になったりする場合はストレスが溜まっている可能性があるので、優しく話しかけながら撫でたり、一緒に遊んだりしてリラックスさせてあげましょう。
猫がいつものように穏やかになれば、問題ありません。落ち着いて飼い主と触れ合うことで猫の緊張がほぐれ、ストレスも和らいでいるはずです。
2.お部屋のケア
帰宅したら、部屋のなかの状態を確認してきましょう。具体的には、次のようなことを確認します。
- 粗相の形跡はないか
- 嘔吐の形跡はないか
- 壁で爪をとがれていないか
- 誤食の形跡はないか(なくなっているものはあるか)
- おしっこ、うんちはしてるか
- フードや水の残量はどのくらいか など
猫が留守中に健康を害していないか確認するためにも、帰宅後は以上のようなチェックをしてみましょう。そのなかで普段と違う点があれば注意が必要です。
猫は非常にきれい好きな動物なので、帰宅後は汚れてしまったお部屋を掃除することも飼い主が行うべきケアのひとつです。
留守中の猫は興奮して部屋の中を散らかしたり、思わぬ場所で排せつをしてしまうことがあります。帰宅後にはまず、そうした箇所がないかを確認し、もし見つけた場合はきちんと掃除を行いましょう。
落ちている小物や破損した家具の破片がある場合は、猫がケガをする恐れもあるので、しっかりと掃除機をかけ部屋をきれいにします。
またペットシーツやトイレ砂の交換、水容器の清掃なども欠かせません。帰宅後はトイレに排泄物がたまっていたり、飲み水が汚れていたりするので、猫の身の回りの清掃も忘れずに行いましょう!
3.猫の健康のケア
猫自身にも異変がないかもチェックしてみましょう。
まずは全身を軽く触ってみて、痛がる様子や腫れがないかをチェックします。目や耳、口の中も確認し、異常がないかを見ておきましょう!
とくに目やにが多かったり鼻水が出ているときは、猫風邪といったなにかしらの病気を留守中に発症したのかもしれません。
ほかには帰宅後の猫の反応や、排泄の状態などの確認も忘れずに行います。
とくにおしっこが出ていなかったり、粗相をしている場合は、猫がなりやすいとされる泌尿器疾患が疑われます。
泌尿器疾患はさまざまありますが、膀胱炎や尿路結石などでおしっこが出ない状態が続くと命に関わるので、早急に動物病院を受診しましょう。
4.猫の休息のケア
長時間の留守番は猫にとってストレスとなるので、帰宅後はゆっくり休ませてあげましょう。
猫は留守中での孤独に加え、飼い主の帰宅を心待ちにしていたことからくる緊張などが積もり、疲労がたまっている可能性があります。
そのため休息に適した場所(猫タワー・飼い主のにおいがついた場所・狭くて暗い場所など)を用意し、猫が落ち着ける空間を整えてあげましょう。
ただし休息は強要するのでなく、猫の自然な行動に任せることがポイントです。昼間ずっと寝ていたという猫は休息しないかもしれませんが、それはそれでOK!
まとめ
猫のお留守番後には、ストレスケア・健康チェック・お部屋のケア、そして休息のケアといったアフターケアが大切です。
帰宅したらすぐに、こういった「猫への細やかな気づかい」を欠かさず実践できるといいでしょう。
そして飼い主の思いやりの心がけによって、猫も安心し留守番後も穏やかに過ごせるはずです。留守番の多い現代だからこそ、「ただいま」のあとのケアは大切にしていきたいですね。