猫にとって危険な『お尻の病気』2選 早期発見につながるチェックポイントも

猫にとって危険な『お尻の病気』2選 早期発見につながるチェックポイントも

猫のお尻まわりの病気は、進行すると完治するまでに時間がかかることがあります。病気の早期発見のために、どのようなチェックポイントを留意するべきなのでしょうか。ここでは猫に多い「お尻の病気」の種類と、動物病院に行くサインについてご紹介しています。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫にとって危険な「お尻の病気」

いたずらしようとしている猫の後ろ姿

猫に危険な「お尻の病気」は、次のような種類があります。猫のお尻周辺に異変がみられたらかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。

1.肛門嚢炎

猫の肛門のまわりには「肛門腺」という臭線があります。肛門嚢と呼ばれる袋状の臭腺になっていて、通常は排泄物と一緒にニオイの強い肛門腺液が出ます。

しかし、感染や便秘などの体調の問題などに影響を受けると、詰まったり炎症を起こしたりすることがあり、肛門腺嚢炎を発症します。

症状は、肛門をしきりになめる仕草やお尻をズリズリと床にこすりつけてお尻歩きをすることもあるでしょう。猫にとっては不快感から大きなストレスになってしまう危険性があります。

炎症が悪化すると、肛門のうの破裂を引き起こすこともあるため大変危険です。猫の肛門まわりが赤くなっていたり行動に異変が見られたら動物病院を受診してみましょう。

2.肛門周囲にできる腫瘍

「猫のお尻にしこりのようなものがある」「腫瘍から出血している」など、肛門まわりの腫瘍も猫にとって危険な病気の可能性があります。

猫の肛門まわりにできる腫瘍は、良性と悪性のものがあるため、病院での検査が必要不可欠です。悪性腫瘍であれば、転移することもありますので転移の有無を検査したうえで外科的な手術を含む治療を行うこともあります。

肛門周囲にできる腫瘍は、はじめのうちは目立った症状がみられない場合もありますが、進行すると大きくなりすぎて日常生活が送りづらくなったり、治療が困難になることがあります。腫瘍の種類は動物病院で検査することでしか適切な判断ができませんので、お尻まわりの異常を見つけたら放置せず、病状を知ることがとても大切です。

猫の「お尻の病気」を早く見つけるポイントとは?

お尻をなめようとしている猫

猫がお尻の病気を引き起こした場合、次のような兆候がみられることがあります。早期発見につながるチェックポイントとして確認してみましょう。

  • お尻周辺に赤みや腫れがないか
  • お尻から数日悪臭が続いている
  • お尻周辺の毛並みが乱れている
  • お尻周辺をなめたりしていないか
  • お尻まわりに触れようとすると怒る 

これらのポイントに当てはまる場合は、猫のお尻に問題が起きている可能性があるため、かかりつけの獣医師に相談してみることが重要です。

お尻の病気は早期発見と治療を行うことで病気を早めに改善することができます。猫の様子に異常や不安を感じたときは動物病院を受診しましょう。

まとめ

お尻を診察される猫

猫のお尻まわりは、とてもデリケートです。炎症や腫瘍がみられると、かゆみや痛みの症状がつきまとって精神的にも大きな負担がかかります。

お尻周辺の異常や猫がしきりにお尻を気にする様子は、猫にとって危険な「お尻の病気」のサインかもしれません。そのまま様子見をしていると、症状が危険な状態にまで悪化してしまう場合があります。

猫の気になる様子があったら、ちょっとしたことでも病気を疑ったほうが良さそうです。早期発見につながるポイントを確認し、愛猫が穏やかに過ごせる生活を守ってあげたいですね。

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