飼い猫が次々に失踪
英国スコットランドのEast Kilbrideでは、猫にまつわる不可解な事件が人々の話題になっています。
この地区から行方不明になった猫たちが、16キロも離れたMotherwell郊外の3つの町(Newarthill、Carfin、Holytown)で発見されるという事件が続いているのです。
被害数はすでに9匹にのぼります。飼い主と涙の再会を果たした幸運な猫もいますが、人々はこの不可解な出来事に、不安と疑問の声をあげています。
被害にあった1匹の猫にちなみ、Facebook上に「Pepe’s Friends」というページが開設されました。この一帯で行方不明になった猫を探し、飼い主を支援するためです。Pepeは12歳になる片目の猫で、失踪してから16日目にNewarthillで無事発見されました。
飼い主のTracy McCullochさん(50歳)は「猫が自分でそんな遠くに行けるわけがありません。だれかが悪意でやっているのです。被害にあう猫が増えています」と心配顔です。
16キロ先でやせ細った愛猫を発見
「昨年(2023年)のクリスマス以来、9匹が失踪しています。Pepeが戻ってこないなんて、この猫らしくない行動なので、ずいぶん心配しました。まさかあんなに遠くで発見されるとは思ってもみませんでした」
「Newarthillに住む女性からFacebookを通じてメッセージがあり、居場所がわかりました。その人がPepeを見かけた場所にかけつけ、うちの娘が餌の入った箱をシャカシャカ振ると、Pepeが現れたのです。ものすごく痩せて骨と皮みたいでした」というTracyさんです。
「その後Pepeと同様に、East Kilbride地区の猫が行方不明になって、Newarthillで発見されたというニュースが増え始めました。だからわたしたちはFacebookページで猫を発見するための手助けを始めたのです。飼い主が警察に通報しても『何もできない』といわれました。だれかが猫をさらっているに違いありません」
早く犯人を捕まえて
2人のお子さんの母親であるLouise Thomsonさん(36歳)は、愛猫Soxと2週間ぶりに再会することができました。ある日突然、行方不明になっていたのです。
「もう会えないのだと絶望していました。でもFacebook上でCarfinに住んでいる人が『猫がゴミ箱を荒らしている』と知らせてくれたのです。
彼女は娘のCaraさん(16歳)とAmyさん(15歳)とともに現場に向かい、そこでSoxと涙の再会を果たすことができました。
「噂では、配達ドライバーが逮捕されたという話ですが、真相はわかりません。その男性は藪の中をうろうろしていて、『自分の猫を探していた』といいわけしていたというのです」
「いずれにしても、だれかが飼い猫たちを盗んでいるなら、ぜったいに捕まえなくてはいけません。ペットがどれだけ大切な存在なのか、この泥棒は理解していないのでしょう」と憤りを隠せないLouiseさんです。
猫の保護団体「Clan McCat Scotland」のLinda Cuthbertさんは、次のように話しています。
「猫は環境の変化を嫌います。自分のテリトリーを決めてそこを巡回する動物なのです。そんな猫が16キロも離れた場所に出かけていくことはあり得ません」
出典:Purr-muda Triangle? Lanarkshire town’s missing cat mystery leaves locals puzzled