濡れた猫を『素早く乾かす方法』2選 拭いたあとは自然乾燥…じゃダメなの?

濡れた猫を『素早く乾かす方法』2選 拭いたあとは自然乾燥…じゃダメなの?

シャンプーやお風呂の後、不機嫌にさせず、愛猫をいかにスピーディーに乾かすか、飼い主さんの腕の見せどころです。今回は、参考として、タオルドライとドライヤー使用時のケアすべき点を解説します。どれも難しいものではないので、今後のルーティンに取り入れてみてください。

1.タオルドライのコツ

タオルと猫

病院と同じで、多くの猫はドライヤーが苦手です。むしろ、「天敵」と見なしている感じさえあります。いざドライヤーを用意すると、たちまち逃亡してしまうことも多いはずです。

聴覚が極めて鋭い猫にとって、ドライヤーはノイズの塊。騒音以外の何ものでもありません。ドライヤーのような低くて大きな音は、野生界の捕食動物の唸り声を連想させます。危険には近づかないのが動物の鉄則です。

ドライヤーを使えなければ、タオルドライという方法があります。マイクロファイバー製などの吸水性の優れたタオルで、ふんわり触り心地のいい素材が理想的です。

コツは、タオルで愛猫の全身をふわっと包み込んで、やさしく押さえるように拭き取っていくこと。無造作にゴシゴシやると、愛猫の機嫌を損ねるだけでなく、毛並みも荒れます。人間の赤ちゃんを扱うようにイメージすれば、うまくいくかもしれません。

タオルで拭き取れなかった水分は、適宜、キッチンペーパーで吸い取るのがおすすめです。短毛種であれば、タオルドライだけでOK。

ただし、長毛種だとそれだけでは十分ではありません。美しくハリのある毛並みを保つためには、最後のドライヤー仕上げが不可欠です。

2.ドライヤー使用時の注意点

ドライヤーと猫

まず、ドライヤーを使う前に気をつけたいのは、温風に設定したうえで、自分の手のひらに当てて、熱過ぎないか確認することです。

ちなみに、人間用のドライヤーは100~120度、ペット用では85度が基本設定。あまりに高温すぎると火傷の原因にもなります。

両手を使えたほうが素早く乾かせるので、エプロンや服の隙間にドライヤーを上手に挟んだり、ドライヤースタンドを利用したり、いろいろと工夫してみてください。

愛猫の状態を見極めながら、少なくとも20㎝くらいはドライヤーを離して、首から肩甲骨にかけて風を当てていきます。その際、毛の根元を丁寧にコームでとかしてあげると、ボリューム感のある毛並みに仕上がります。

自然乾燥は避けたほうが無難

濡れた猫

シャンプーやお風呂の後、愛猫を自然乾燥まかせにする飼い主さんもいるかもしれません。

実は、濡れたまま放置していると、場合によっては猫風邪などの体調不良につながる可能性もあります。特に、身体が冷えやすい冬の間は注意が必要です。

ペルシャやサイベリアン、メインクーンなどの長毛種は、自然乾燥させると、毛が絡みつき、毛玉の要因にもなります。

夏場に放っておいたら、雑菌の繁殖が始まり、最悪のケースでは、皮膚炎や炎症なども引き起こしかねません。

濡れた後は、なるべく愛猫の負担をかけないように、飼い主さんは万全にケアしてあげましょう。

まとめ

風呂場の猫

シャンプーもお風呂も嫌いで、それに輪をかけてドライヤーは大嫌い、という子も多いかもしれません。乾かす作業もきっと一大事でしょう。

今回の記事では、なるべく素早く乾かす手段として、タオルドライやドライヤー使用の注意点を紹介しました。

愛猫のことを第一に考え、無理のないようにチャレンジしてみてください。無事の成功を祈っております。

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