飼い猫から「キャンパス猫」へ
英国エセックス大学に、白黒猫Pebblesの像が建てられました。
この猫は2010年、大学のキャンパスをうろついているところを発見されました。マイクロチップの情報をもとに飼い主がわかり、家へ戻されましたが、数日後にはまた大学に現れるようになったのです。
飼い主はPebblesが満足そうにしているのを見て家に戻すのをあきらめ、学生組合代表Craig Stephensさんにこの猫を託しました。
いまやこの猫は大学のマスコット的存在になっています。InstagramなどのSNSには、Pebblesのアカウントも設けられているほどです。
高齢のため居眠りがちに
「Pebblesが若い頃は、構内に生息していたアヒルの数が少し減ったこともありましたが、今ではおとなしい猫です。なでたり一緒に遊んだりすると大喜びしますね」とCraigさん。
Pebblesは16歳になりました。獲物を追いかけることはほとんどなくなり、スタッフから餌をもらうのを待ってのんびり過ごすようになったのです。
日中はあちらこちらで居眠りをしています。お気に入りの昼寝スポットは、Tony Rich 教育センターやマーケティング事務室、温かいラジエーターのそばなどです。
「Pebblesはみんなの毎日に喜びを与えてくれるし、学生はこの猫がそばにいることで安心して大学生活が送れます。学生組合では、像のお披露目式にこの猫が出席してくれることを期待していますが、果たしてどれくらいの間その場にとどまってくれるかは、猫の気分次第です」と、記念式典の前にCraigさんは話していました。
3月5日は「キャンパス猫デー」
「大学のマスコットとして、すばらしい猫です。スタッフにもとても好かれています。とくに事務室にやってきたときは、みんながかわいがっていますね」
この猫の像は、学生たちの提案を受けて彫刻家のGill Parker氏が制作し、同大学のColchesterキャンパス内に設置されました。学生組合によると、制作資金はこれまでの数年の間に売り上げたキャンパス・キャット商品の販売や、卒業生の寄付でまかなわれたといいます。
また、大学当局は現在16歳になったこの猫に敬意を表し、Pebblesが初めて敷地内をうろついているところを目撃された3月5日を「キャンパス猫デー」にすることを決定したそうです。