1.いつもと違う声で鳴く
猫は、寂しいときに鳴き声でお知らせしてくれることがあります。いつもと違う鳴き方をしているときは注意して見てあげましょう。
例えば、低い声で「アオーン」、大きな声で「ナアー」などと鳴くときは、寂しさでいっぱいになっている可能性があります。これは「寂しいから構って!」と、かなりストレートに意思表示していると考えられます。飼い主さんに気が付いて欲しくて、低い声や大きな声を駆使しているというわけです。
反対に、「クルルッ」というような短い声で寂しさを訴える場合もあります。消え入りそうな小さな声で「ニャー」と鳴いたり、ストーカーのように飼い主さんにくっついて歩くことも。
いずれにしても猫が積極的に『構ってアピール』をするほど信頼されているといえるので、ぜひ答えてあげてください。
2.反応が鈍くなる
猫の性格によっては、飼い主さんに対して無反応を決め込んで寂しさを訴える場合もあります。名前を呼んでも無視したり、飼い主さんに甘える頻度が減ったり…。明らかに『塩対応』になったときは要注意です。
他にも、背中を丸めてうずくまっている、視線を合わさないといった行動が見られることもあります。これは猫同士のケンカや飼い主さんに怒られた後などに現れやすい行動で、つまり『いじけている』わけです。とっても可愛いですが、スキンシップ不足によって寂しさを募らせている可能性があります。
このようなときは、猫から折れてくれることはほとんどありません。放置しておくと信頼関係を失ってしまうかもしれないので、飼い主さんから歩み寄ってあげてください。
3.わざとイタズラをする
物を落とす、カーテンを故意に破る…こんな問題行動が現れたら、寂しさが限界に達しているかもしれません。
わざとイタズラをして飼い主さんを振り向かせようとする行為は、犬や子供と同じといえます。仕事中にパソコンに乗ってきたり、やたら耳元で鳴いたり、飼い主さんの行動をなにかと邪魔するという行動を見せる猫もいます。
イタズラをしたら怒られると分かっていてやるわけですから、猫のストレス度合いはかなり高いはず。怒られるというリスクを取ってまで、寂しさを訴えたいというわけです。
とはいえ、イタズラした後に急に構うと同じ行動を繰り返すようになることもあります。やってはいけないことだと教えるために無視を貫きつつ、しばらくしたら思う存分構ってあげてください。
元気付けるための対処法
猫の寂しさが限界を越すと、自分で自分の毛をむしったり、尻尾を追ってぐるぐる回転したりといった行動を起こすことがあります。できれば健康状態に影響を与える前に、寂しさを癒してあげたいものです。
寂しがっている猫を元気にするには、毎日短時間でもスキンシップを取るのがおすすめ。できれば毎日同じ時間に遊んであげると、徐々に猫の気持ちも安定してくるはずです。
その一方で、猫の生活に変化をつけないよう配慮してあげる必要もあります。飼い主さんがいるときはベタベタ甘えられるのに、留守番のときは独りぼっちですることがない…そのような緩急を付けないよう、全体のバランスを見てスキンシップを取るようにしてください。
まとめ
猫は、環境が変わることにストレスを感じやすい傾向があります。
とくに寂しがるのは、いつも可愛がられている猫や家族が多い猫なんだとか。急に1匹になったりスキンシップが減ったりすると、あまりの変化に耐えられなくなる猫が多いようです。一方で、放っておいてもあまり気にしない猫もいます。
猫に寂しい気持ちを味わわせないためには、生活に大きな変化を付けないことが大切です。猫の性格を見極めながら、いつでも安定した心をキープできるようにサポートしてあげましょう。