べっこう猫とは?
べっこう猫は、赤と黒の二色の被毛を持つサビ猫の一種。厳密には特定の猫種を指しているわけではなく、毛色や模様に基づく分類の一種です。
サビ猫は日本では「ぞうきん猫」と少々不名誉な呼び名で呼ばれることもありますが、スコットランドやアイルランドといったヨーロッパの地域では「Tortoiseshell cat(トーティシェルキャット)」と呼ばれ、幸運を招く猫としても知られており、人気の高い珍しい猫種となっています。
そんなサビ猫の一種であるべっこう猫は、ゴールドの瞳を持っていることが多く、肉球は「黒」や「黒に少しピンクが混ざった色」といったように暗い色の傾向にあるようです。
被毛の特徴・サビ猫との違い
先ほどは「べっこう猫はサビ猫の一種」とお伝えしましたが、両者は毛色の割合によって区別することができます。赤と黒の二色の被毛のうち、赤い毛の割合が多い個体をべっこう猫と呼ぶケースが一般的で、反対に黒い毛の割合が多い場合はサビ猫と呼ばれています。
また、べっこう猫の毛の長さとしては短毛種や中毛種が多いですが、なかには長毛のべっこう猫もいます。
なお、べっこう猫と間違えられやすい猫種には三毛猫に分類される「麦わら猫」が挙げられますが、麦わら猫には縞模様がある一方で、べっこう猫には縞模様が無く、まだら模様が多いことが特徴です。
べっこう猫の性格
前提として猫によって個体差はありますが、一般的にはべっこう猫は愛情深くて賢いと言われています。また愛情深い性格は、サビ猫にはメスが多く母性本能が強いことが影響していると考えられています。
さらに、社交的で協調性もあることから家族や他のペットと仲良く過ごすことにも向いており、新しい環境や物事に対する適応能力も高いといわれている猫種です。
以上のことから、猫を多頭飼いしたい場合にもべっこう猫は向いているといえ、多くの猫好きから人気となっているのも納得と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、特徴的な被毛を持つ「べっこう猫」について詳しく紹介してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、べっこう猫の被毛の特徴とサビ猫との違い、性格を振り返っていきましょう。
- 被毛の特徴:黒毛よりも赤い被毛が多い
- サビ猫との違い:黒毛の割合が多いと「サビ猫」、赤毛の割合が多いと「べっこう猫」と呼ばれる傾向にある
- 性格:愛情深く賢いだけでなく、高い協調性も持ち合わせている
ぜひ本記事の内容を参考にして、これから家にお迎えする際の猫種選びなどにお役立てください。