猫から和室を守るたの防御策6選
1.猫専用の爪とぎを用意する
猫から和室(畳)を守るための最も基本的な対策は、猫専用の爪とぎを用意することです。
猫は自分の好みに合った素材や形の爪とぎアイテムを見つけると、その場所で爪とぎをするようになります。そのため畳よりも猫が爪とぎに最適と思うような「爪とぎアイテム」を設置すれば、猫が畳の爪とぎをやめるきっかけになります。
爪とぎの素材には紙製・麻製・木製などがあるので、猫の好みに合わせて、いろいろな素材の爪とぎを試してみるとよいでしょう。
形も、立て掛けタイプや置き型タイプなどがあります。猫がよく爪とぎをする場所に合わせて、適切な形の爪とぎを選びましょう。
爪とぎを用意したら、猫がよく爪とぎする場所の近くに置きます。最初は猫の爪とぎの様子を見ながら、爪とぎを使いやすい場所に移動させましょう。
2.猫の爪を定期的に切る
猫の爪を定期的に切ることは、爪とぎの頻度を減らすのに効果的です。爪が伸びすぎると、爪とぎのときに爪が折れたり、鋭利になったりして、畳や障子に傷をつけやすくなります。
なお猫の爪を切るのは、猫が落ち着いているときに行いましょう。爪を根元から切ってしまうと痛みや出血を伴いますので、爪の先端部分だけを切るようにしてください。
3.猫のストレスを溜め込ませない
猫がストレスを溜め込むと、爪とぎの頻度や激しさが増すことがあります。そのため猫のストレスを溜め込まないように、十分な運動や遊びをさせてあげることも大切です。
たとえば猫は高いところに登ったり、追いかけっこをしたりすることを好むので、キャットタワーなどを用意して、猫が自由に遊べる環境を整えてあげると良いでしょう。
4. 専用の保護シートを使う
物理的に被害を防ぐために、畳や壁に専用の保護シートを敷くことも和室を守る効果的な方法です。またシートは、爪とぎによる傷や汚れを防ぐことができます。
障子には障子専用の保護フィルムが販売されています。これを貼れば、イタズラによる傷が付きにくくなるでしょう。
ただしものによっては多少インテリアに違和感があるので、おしゃれを重視する方には不向きかもしれません。
5.ネイルキャップをつける
猫のイタズラによる畳の傷や汚れを防ぐ方法として、ネイルキャップをつける方法があります。
ネイルキャップとは、その名の通り猫の爪に被せるカバーです。爪とぎをしても、爪が畳に当たらないため、傷や汚れを防ぐことができます。
日本ではあまりメジャーではありませんが、外国では一般的に使用されるアイテムです。さまざまな種類がありますが、万が一猫が誤飲しても危険性が少ない素材のものを選びましょう。
6.和室に入れないようにする
どんな対策をしても効果がない!というときは、猫が和室に入らないように扉や窓を閉めてしまいましょう。猫が和室に入らなければ、爪とぎやイタズラの対象になることはありません。
ただし猫の和室への侵入を防いだら、ほかに猫が好む場所を用意することも大切です。たとえば猫が好む場所に猫用のベッドを置いたり、爪とぎをする場所を用意したりするなど。
和室で入れなくても、猫が十分快適に過ごせるような環境を整えてあげてください。
猫はなぜ和室でイタズラをするの?
猫が和室でイタズラをする理由は以下のようなことが考えられます。
畳の素材が爪とぎに適している
畳の表面は籐やイグサなどの天然素材でできているため、摩擦力が強く、猫の爪とぎに適した素材です。
つまりカーペットなどの人工素材よりも畳の方が爪とぎしやすいため、猫は畳をあえて爪とぎに選ぶというわけです。
畳には「跳ね返り」がある
畳を引っかくと、猫の爪が跳ね返る感触があります。この跳ね返りが猫の本能を刺激するため、爪とぎがやめられなくなってしまうようです。
畳の「匂い」が好き
畳には独特の匂いがあり、それが猫を刺激している可能性も…。猫は匂いの情報からさまざまなことを読み取るので、畳の匂いが爪とぎのきっかけとなっていることも考えられます。
紙の感触が好き
障子の紙は薄くて、向こうが見えたり触れると音が出たりします。そういった障子の特徴に好奇心が刺激され、イタズラをしている可能性が高いです。
まとめ
猫のイタズラによる物の破損は、飼い主の頭を悩ませます。
とくに畳や障子といった和室にあるものは、取り替えるのにも手間と時間がかかるので、年がら年中イタズラをされたら飼い主はたまったもんじゃありません。
そんなときの対策ですが、もし猫がイタズラしてしまってもガミガミと叱るのではなく、猫の習性に合わせた対処をするのがコツです。
猫も人間もストレスなく、和室を快適に使えるように工夫しましょう。